Wine List 【 F-3212 】

自然派職人、パスカル・コタが造る
規格外のロゼ

 

「コタが造るものより偉大なサンセールはない」 
ロバート・パーカー著 ワイン・アドヴォケートより

パスカル・コタのサンセールは、サンセールがいかに素晴らしいかをよく表しています。今ではサンセール中で当たり前になっていることですが、単一畑のぶどうを用いてワインを造ったのはコタが初めてでしたし、最初にフィルター処理をしないで瓶詰めをしたのもコタでした。畑はサンセールの中でも最良の畑の一つに挙げられ、手作業でないと作業ができないほどの急斜面に位置します。

コタはこの自然を生かして有機栽培を実践し、丁寧な管理・収穫を行っています。また収穫も遅摘みにすることで最良のブドウを造り出すことに成功しました。ブドウは全て小型の古典的なバスケット・プレス(高級シャンパン・ハウスで使用しているものと同じ)を使用し、人力で圧搾されます。これは非常に穏やかな圧搾工程で、高品質のマストが得られます。ワインは全て樽発酵が行われますが、独特の醸造技術で樽を感じさせないまろやかな味わいを醸し出しています。樽熟成の後、乳酸発酵、濾過処理は行わず、月の満ち欠けによって瓶詰めを行います。これらさまざまな努力により長期間の熟成にも耐えるに逸品を造り出しています。サンセールが熟成するかどうかが議論になっていたとき、ソーヴィニョン・ブランが非常によく熟成することの最適の例として、決まってコタのワインがよく引き合いに出されます。ロバート・パーカーが「私が口にしたことのある最良のソーヴィニョン・ブランの一つである」と評するほど素晴らしいワインを産出しています。

ある若い有名な造り手が、「どうやってこの素晴らしいワインを造ったのか?」と聞きました。コタは「ただ私は叔父さんのワイン造りを真似ただけだ」と答えました。このことを聞いて、若い造り手は、テロワールに忠実に造ることと古典的な醸造の偉大さを痛感したのです。このようにパスカル・コタの実直に伝統を受け継ぐワイン造りの姿勢がサンセールでの偉大なワインを生み出しています。(インポーターのリリース・シートより転記)


 

パスカル・コタ、シャヴィニョール ロット 2009
ヴァン・ド・ターブル ロゼ

Pascal Cotat. Chavignol Lot 2009
Vin de Table Rose


産地 : フランス、ロワール、ヴァン・ド・ターブル(Vdt)
生産者 : パスカル・コタ
畑 : 約1/10ヘクタール
醸造責任者 : パスカル・コタ氏
ブドウ品種 : ピノ・ノワール100% 
樹齢 : 80年
単位収量 : hl/ha
醸造 : 樽発酵、樽熟成。マロラクティック発酵は行わず、ノンフルターでボトリング。全ての作業は月暦に則り行われる
年間生産量 : 不明(日本への入荷は120本)
アルコール度 :
タイプ : ロゼワイン。ほんのり甘口
サービス温度 : 12〜14℃
 ビオデナミ

サンセールの役所がパスカル氏の所有地に駐車場の建設を要求しパスカル氏がこれを拒否したため、それ以降この土地はVDTに降格されています。このような形で降格させられるというのは過去に例がありませんでした。VDTラベルにヴィンテージは記せませんが、ロットナンバーは記すことが出来るため、Lot2009とされています。 

 
★パーカーポイント90点 eRobertParker.com #190 2010年8月
私がこのワインを6月に試飲した時は、瓶詰されたばかりだった。(このワインはコタの2009サンセール・ロゼに他ならないが、法をかざした強盗に被害を受けている。)酸味を感じるチェリー、アカフザスグリとライムが香りに広がり、味わいにも溢れる。塩味、チョークを感じさせるミネラルとベリーの皮を噛みしめたような特徴が爽快で快活な味わいをより強調し、ひきたてている。ほのかな甘さが鮮やかな果実を美しくサポートしている。この果汁溢れるいきいきと新鮮なロゼは向こう18−24ヶ月美味しく、様々なシーンで楽しめるが、個人的には若いうちに多くのボトルを開けるだろう。
当初と同じピノ・ノワールの古樹のブドウだが、卑劣な政治によってサンセールのアペラシオンをとられてしまった。この特殊な処置は、いずれにしてもこのアペラシオンの残糖限度をも超えてしまった。

  

 

 ■□■□ パスカル・コタのワイン □■□■

F-3210 パスカル・コタ、レ・モンダネ AOC

F-3211 パスカル・コタ、ラ・グラン・コート AOC 

F-3212 パスカル・コタ、シャヴィニョール ロゼ Vdt


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