1292年までさかのぼることができる、グリニョン侯爵の所有地、ドミニオ・デ・バルデプーサは、気候がぶどう及びオリーブに理想的で、繊細で深い味わいをもたらします。現グリニョン侯爵であるカルロス・ファルコ氏は、この恵まれた土地に勇気づけられながらワイン造りに励み、そして、現在はワールドクラスのエクストラ・バージン・オリーブオイルの研究にも携わっています。
マルケス・デ・グリニョンのワイン同様、エクストラ・バージン・オリーブオイルもこのバルデプーサの地で造られます。歴史あるバルデプーサの領地内の2区画、Capilla
del
Fraile:カピージャ・デル・フライレと、Castillo de
Villalba:カスティージョ・デ・ビジャルバのオリーブから生まれます。
この100ヘクタールの区画には、近代的な手法により、およそ30,000本のオリーブの木が栽培されています。3分の2はPicual(ピクアル)種で、アンダルシア州ハエン県で多く栽培される品種です。ポリフェノールが豊かで、酸化しにくく保存に適しています。このカピージャ・デル・フライレの高地と涼しい気候が、ピクアル種に複雑みと繊細さをもたらし、世界中のオリーブ専門家を驚かせました。残りの3分の1はArbequina(アルベキーナ)種です。元来、カタルーニャ州内陸、ジェイダ近郊のボルハス・ブランカス地方の品種です。この品種のオイルは果実味と優しい味わいが特徴です。
カスティージョ・デ・ビジャルバの区画では、100年もの年月を重ねた丘に、カスティージャ・ラ・マンチャ州の土着品種である、Cornicabra(コルニカブラ)種を栽培しています。なお、この区画には、区画名と同名の、10世紀のテンプル騎士団の城の遺跡が残っています。
これらのオリーブ樹は、ドミニオ・デ・バルデプーサやエル・リンコンで栽培されるぶどう樹同様の灌漑システムとストレスコントロールがなされ、オリーブの果実の品質管理は徹底されています。
高品質のエクストラ・バージン・オリーブオイルを得るためには、品種についても、収穫のタイミングが最も重要です。果実の理想的な状態は、わずか5〜6日ほどしかないためです。
果実が傷つくのを防ぎ、手作業で素早く収穫するために、櫛(くし)状の農具や、逆さにした傘が装着されているバイブレーターを使用して収穫する方法を用います。果実の処理は、収穫から2時間以内に行うことが必須となります。
この、『オレウム・アルティス
Exバージン・オリーブオイル』のオイルプレス機は、圧搾・均等化・抽出を複合した最先端設備で、専門家からも非常に画期的な手法だといわれています。
この方法の利点は、全工程において継続的に高品質を保つ調整が可能という点であり、温度の完全なコントロール(約22℃)、衛生管理(加圧された飲料水による自動洗浄)、そしてなにはなくとも、酸化を防止(真空ポンプ使用)することができるのです。オリーブオイルは、酸化の原因となる水分を除去するために、圧搾してろ過され、窒素が充満したステンレススチールタンクに保管されます。そして、ボトリングは、瓶詰めしてからお客様の手元に届くまでの時間を最小限にとどめるため、出荷直前に行われます。
『オレウム・アルティス
エクストラ・バージン・オリーブオイル』は、抜きん出た高品質と高栄養価で、ハイ・スタンダードのプロフェッショナルに向けて造られた食材です。まるで、中世の錬金術師がいかなる金属も黄金に変えてしまうように、このオリーブオイルは、様々な食材を最高の料理へと高めてくれます。
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