Wine List 【 S-057 】

新しい潮流「 Pago 」の思想
スペインの新しいDOは単一畑(Pago)。
「ドミニオ・デ・バルデプーサ」はロマネ・コンティになるか


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マルケス・デ・グリニョン
ドミニオ・デ・バルデプーサ エメリテュス
ヴィーノ・デ・メーサ ティント・デ・トレド

Marques de Grinion
1998 Dominio de Valdepusa Emerittvs
Vino de Mesa Tinto de Toledo


産地 : スペイン、ラマンチャ州、トレド県 マルピカ・デ・トレド
格付け : ヴィーノ・デ・メーサ(DOの認定のないワイン)
2002年ヴィンテージよりこの畑単独でドミニオ・デ・バルデプーサDOと認定された
生産者 : マルケス・デ・グリニョン
栽培アドバイザー:リチャード・トマース氏(オーストラリア人の栽培学の権威)
醸造アドバイザー:ミシェル・ロラン
ブドウ品種 : カベルネソーヴィニォン51%、シラー35%、プチ・ヴェルド14% 
収穫 : 完熟した9月後半に夜間手摘みでおこなわれた
醸造・熟成 : 除梗した後、発酵タンクで4〜5週間マセラシオンし、フレンチオークの新樽で13ヶ月熟成。その後、2年間瓶熟成して出荷。
生産量 : 750ml: 10,500本、 マグナム:500本
アルコール度 : 14%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。フルボディ

ベールに覆われたような暗いルビーレッド。ブラック・チェリーやカシス、バニラ、胡椒の強烈な香。口中に広がる豊かな果実味と、しなやかなタンニンのバランスがよく、いつまでも残ります。

いまでもおいしく飲めますし、10〜15年は十分キープしても衰えを見せない強いワインです。重量感のあるボトルに詰められており、エチケットはボトル直接金文字でプリントされており、外観も高級感と品格にあふれています。

 

 

2002年に認定された「ドミニオ・デ・バルデプーサD.O」はマルケス・デ・グリニョンのモノ・ポールDOということになります。たぶん、2007年ころから2003年ヴィンテージが新DOでリリースされるものと思われます。
現在の1998VntはまだDOのないヴィーノ・デ・メーサです

 
 
マルケス・デ・グリニョン Marqus de Grinon
1937年スペインのセルヴィア生まれのカルロス・ファルコ氏が経営する、最近極めて注目されているマドリード近郊のワイン会社です。1963年近代的なワイン醸造学で有名なカリフォルニア大学デイヴィス校で、暑い気候のもとで高品質なワインを造る技術と温度調節機能が付いたステンレスタンクでの発酵技術、イリゲーション(灌漑)技術等(現在は広く知られた技術ですが、当時は未知の先進技術)をいち早く研究しました。彼は、ラ マンチャなどの無名なエリアのほとんどの人たちにはまだ「量より質を求める」という考え方が無い中、1974年にスペイン中央部のラ・マンチャから少し離れたドミニオ・デ・ヴァルデプサにカベルネソーヴィニオンを植え、先進的な試みをスタートしました。カベルネから始めたワイン造りは、シャルドネ、メルロー、シラー、プチ ヴェルドと言ったフランス系の品種を植え、ワイン法にとらわれず革新的なワイン造りに挑戦、従来とは全く違う新しいスタイルを築き上げました。栽培にはヨーロッパでは唯一、リチャード・トマース氏(オーストラリア人の栽培学の権威)のアドバイスを受けています。醸造では、ワイン関係者では知らぬ者のないエノロジスト、ミシェル・ロラン氏のアドヴァイスを受け、完璧とも言えるワイン造りの環境を整えています。1993年から造り始めたシラーは、1995年にはワイン専門誌で、なんとギガルのコート・ロティ・ラ・テゥルク、ペンフォード、グランジと同じ93/100点の最高に近い評価を受けました。
リオハでもワインを生産していますが、こちらはベルベラーナ社とのジョイントベンチャーから生まれました。ベルベラーナ社はリオハの農協から最も良い葡萄を供給される資格を持っており、更にマルケス・デ・グリニョン社はその中の特別に選別された葡萄を使用してリオハとリオハ・レセルバを造り上げ、これらの新しいスタイルのワインはリオハのレボリューションと呼ばれ成功を収めました。
アルゼンチンワインも、アルゼンチン経済界の要請によるジョイントベンチャーとして始まり、短期間の内に成功を収めています。現在の新しい計画は、ポルトガルでの非常に古い樹齢の木からの新しいワイン造りと、リベラ・デル・デュエロでベガ・シシリアの様な高品質のワインを造る事です。彼の先進的でアグレッシヴな活躍・成功と、スペインの王族と繋がりのある古い高貴な家柄でありながら飾らない親しみ易い人柄と相まって、スペインでは単なる成功したワイン生産者というより国民的スターといった扱いを受け、雑誌には常にどこかに彼の名前や行動が掲載され、スペインの人たちの注目の的となっています。
ヒュー ジョンソンのポケット ワイン ブックに「ワイン産地としては知られていない、マドリードの南のトレド近郊で、きわめて上質のカベルネと新しい申し分のない『シラスShirz』を産している企業心旺盛な貴族。…申し分のないリオハやリベラ デル ドゥエロのドゥリウスも。★★★」と掲載されています。
(インポーターのワインリストより転記)

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