ジンファンデルの申し子ポール・ドレィパーの醸す
カリフォルニアの味わい

リッジ
カリフォルニア・ジンファンデル
パガーニ ランチ

Ridge
California Zinfandel
2000 Pagani Ranch　

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産地：カリフォルニア、ソノマ・カウンティ、ソノマ・ヴァレー北部、パガーニランチ畑 生産者（畑所有者） ： リッジ社（パガーニ家） ワインメーカー　：　ポール・ドレイパー ブドウ品種：ジンファンデル(８８％)、アリカンテ・ブーシェ（９％）、プティ・シラー（３％） アルコール度　：　１５．２％ 熟成　：　樽熟成（1/3 新樽、2/3 ３年樽） 瓶詰　：　２００２年５月瓶詰 収量　：　１．５〜２．５トン／エーカー 土壌：粘土質／ローム質、古い曲がりくねった小川の川床が通っている 気候：冷涼、霧の多い朝・温かな日中 標高：100〜150フィート 日照：太陽が巡って回る、東に向いた斜面

１２色の果実のアロマがエレガントに強く出ている。豊かで非常にしなやかで、ラズベリーとスパイスの風味に満ちている。
１年か２年瓶熟成させるとこの素晴らしいジンファンデルは　、更に楽しめるようになり、この先５年間はしっかりした味わいが続くであろう。(2002/3月)

　

1991年以来、リッジはソノマ・ヴァレーの東に向いた斜面にあるこの古いパガニ葡萄園からジンファンデルを造っている。最も古い葡萄の樹は100年以上前に植えられ、最も若い樹でも80年前である。この葡萄園で栽培されている品種はほとんどがジンファンデルで、そこに少量のプティ・シラーが混植されて、別に小区画としてアリカンテが栽培されている。

パガニランチは我々がジンファンデルの葡萄園に何を求めているかを示す良い例である。品質を大切にする家族、ここの場合は３世代に渡りこの土地で働き続けてきた、により注意深く世話をされた、収量を抑えた、樹齢の古い葡萄である。この葡萄園が長く生き残ってきたという事実が、その優れた利点を否定できない証拠である。普通の葡萄園は１３年間の禁酒法時代のにまたは世界恐慌の間に放棄された。９３歳になるルイ・パガニ氏は、彼が子供の頃からこれらの葡萄の樹をあたかも彼の子供でもあるかのように世話をした。彼は彼らの生産物の品質に誇りをもっており、この葡萄園を維持することを決めた。

この冷涼な地区でよく起こる春の遅霜を避けるために葡萄の樹は遅く剪定された。このことにより出芽を遅らせ、春の遅霜を被る機会を少なくした。その結果として葡萄の生育期は遅れ、パガニランチは我々が最も遅く収穫する葡萄園の一つである。他のすべてのジンファンデルは９月から１０月初めに収穫されるが、パガニはそれから通常３週間位遅れたて十分に熟成する。

しかしながら、2000年はこのことが当てはまらなかった。

Poul Draper

この年の生育シーズンは、さい先良く始まったが、開花期に２つの寒い気候に挟まれた高温の日を経験し、結実は劇的に少なかった。ほとんどのブドウ樹は、ほんのわずかな小さな房をつけただけであった。混植されているところの収量は１．５トン／エーカー以下であり、ジンファンデルは１．０トン／エーカーで、通常をはるかに下回った。少量の収穫量は、果実が熟成するのを比較的早くさせ、収穫は９月２８日に終了した。全てのブドウは十分に破砕された。半分は、フローティング・キャップ方式で、半分はサブマージュ・キャップ方式で醗酵させられ、８日後にプレスした。２ヶ月の天然のマロラクティックの終わったとき、オザークスとアパラチア山脈産の空気乾燥させたオーク樽に細心の注意のもとに移しました。 2000年のパガーニ、ジンファンデルは、リッチで力強く、樽香、古い樹のスパイス、そしてクラシックなポイセンバリー果実の風味が美しくまとまっている。より深く複雑な味わいは、アリカンテと少量ではあるが目立つプティ・シラーより来ている。このワインの唯一の欠点は、限られた量（７７樽、概算1650ケース）しかないということである。

ポール・ドレイパーのサインがある大塚食品のリリース・シートより要約して転記。