WineList 【 F-537 】

ドルーアン家の歴史が刻まれた畑
Colo de Mouches


 

ジョセフ・ドルーアン
ボーヌ 1級 クロ・デ・ムーシュ

Jseph Drouhin
2008 Beaune Premier Cru Colo de Mouches


産地 : ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ地区
1級クロ・デ・ムーシュ畑(自社畑)
生産者 : ジョセフ・ドルーアン家
ワインメーカー : ローレンス・ジョバール(チーフ)
ブドウ品種 : ピノ・ノワール種、ピノ・グリ種(若干)
アルコール度 : 13%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン、フルボディ
2010/05/14 入荷
 : ビオデナミ

 ワイン醸造家としてのドルーアン家の原点とも言える畑がこのクロ・デ・ムーシュ。

かって、ドルーアン社長のロベール・ドルーアン氏の来日の際のテースティング・セミナーでは
メゾン・ドルーアンの赤ワインは白ワインに少しの渋みと色を付けた程度が理想で、それがトラデショナルなブルゴーニュの味でエレガンスだ
と、語っておりました。
そういえばドルーアンのチーフ・ワインメーカーは30年以上もローレンス・ジョバールさんとおっしゃる女性の方だし、アメリカのドルーアン・オレゴンもヴェロニク・ドルーアンさんも女性で、こちらはロベール社長のお譲さん。なんとなくこの女性らしさがメゾン・ドルーアンのワインの味筋にマッチしているのかな?などと思いながらのテースティングでした。
テースティング・セミナーでの感想を述べると
きれいな明るいルビー色で透明感たっぷり。既に十分おいしく飲めます。バランスが良く、口に含むと色からは想像できないほどのボリューム感。余韻は長い。
この試飲会で供されたのは1999ヴィンテージ。
高輪プリンスホテルの小飼さんのコメントは
バランス良く、文句のつけようがない。この'99ヴィンテージは大変良く、若くても熟成させても良い
と、やっぱり絶賛!

 
「クロ・デ・ムーシュ」はポマールとボーヌの間にある真南に面した丘で、ボーヌでもっとも有名なプルミエ・クリュの一つです。その名前の「クロ・デ・ムーシュ」の由来は中世(1550年頃)までさかのぼります。この丘は南、あるいは南東に面しており、養蜂に適した場所でした。"Moushes"とはこの地方の言葉で「蜂」という意味です。養蜂農家が本格的に養蜂を行うようになり、この一帯は「クロ・デ・ムーシュ」として知られるようになりました。
1875-1880年、フィロキセラによってブルゴーニュのぶどう畑が壊滅的な状態になった後、クロ・デ・ムーシュでは全てのぶどうをピノ・ノアールに植え替えました。幸運なことに古い資料からこの一帯のぶどう畑からはすばらしい白ワインが造られていたことがわかり、1921年モーリス・ドルーアンはシャルドネも栽培することにしました。
結果はすばらしいものでした。今日では赤と白の割合はほぼ同じです。
 

 「クロ・デ・ムーシュ」の赤は、ピノ・ノアールと若干のピノ・グリから造られます。南東向きの畑は太陽の恵みをいっぱいに受けます。 手摘みされたぶどうは50ポンドの容量の木箱に入れてワイナリーに運ばれます。そして圧搾され、時には茎などはそのまま一緒につけておきます。18日間、ルモンタージュを繰り返しながら発酵とかもしを続けます。それから15〜18ヶ月間樽で熟成させ、酸味を和らげまろやかにします。途中何度もテイスティングをしながら樽(新樽も古樽も使用します)で寝かせて、瓶詰めします。
その繊細さと気品はとても際だっており、まろやかでベルベットのようになめらかな舌触りとバランスの取れた味わいがあります。複雑で深みがあり柔らかな味わいです。熟したブラックベリーやスパイス、土の香り、若干の渋みを伴うスモーキーな香りです。
このワインはヴィンテージにもよりますが、10〜20年寝かせてもよいでしょう。また若いうちにもお楽しみいただけます。

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