Wine List 【 F-3854 】

希少なバンドールの白
Domaine Tempier

ドメーヌの生産量の
わずか3%に満たない量しかつくられない
しかも、例年日本向けの出荷本数は
60本前後と希少な白ワイン

 

ドメーヌ・タンピエ、 バンドール 白

Domeine Tampier. 2018 Bandol Blanc


産地 : フランス、バンドールAC
生産者 : ドメーヌ・タンピエ(ペイロー家)
醸造責任者 : ダニエル・ラヴィエ氏
ブドウ品種 :  クレーレット60%,ユニ・ブラン18%,ブールブラン19%,マルサンヌ3% 
樹齢 : 20年
単位収量 : 平均30〜38hl/ha
醸造 : ブドウはすべて手摘みで収穫される。白ワイン用のブドウの収穫は,ドメーヌのその他のブドウの収穫が済んだ最後に行われる。畑と醸造所で2度の選果を行い,傷んだブドウや未成熟なブドウはすべて取り除かれる。100%除梗して,スキン・コンタクトを施した後,圧搾,温度管理機能付きのステンレス・タンクとセメント・タンクで発酵させる。熟成はフランス産オークの樽で10ヶ月。無清澄・無濾過で瓶詰め。
年間生産量 : 不明(日本へのインポート数は144本)
アルコール度 : 13.0度
タイプ : 白ワイン。ボディのしっかりした辛口。
サービス温度 : 11〜13℃
 ビオデナミ

 金色がかった透明のローブ。柑橘類や白い花の美しく繊細な香り,そして新鮮さとともに非常に強いミネラルのノートも持っている。日差しの強すぎない最上の区画に由来するため熟成がゆっくりと進み,年月とともにワインのなかに素晴らしいバランスが生まれる。6-8年以内に味わいたい。

 

 

 

 ■□■□ ドメーヌ・タンピエ □■□■

かつてドメーヌ・タンピエで研鑽を積んだブルゴーニュのスーパー・ネゴシアン“ヴェルジェ”のジャン=マリー・ギュファンスが,「私に最も感銘を与え,現在のワイン造りに影響を及ぼしたのはリュシアン・ペイローである」と述べているように,ドメーヌ・タンピエは,原産地統制呼称「バンドール」の創設者であり,バンドールの父と呼ばれたドメーヌの創設者リュシアン・ペイロー/Lucien Peyraud,そしてリュシアンの後を継いだ2人の息子,ジャン=マリーとフランソワの兄弟によって,名声と栄光を欲しいまましてきました。しかし,その伝説的ドメーヌも90年代の一時期にかつての勢いを失い,加えて2000年にはジャン=マリーとフランソワ兄弟が引退。バンドールの旗手たるドメーヌの未来は風前の灯かと思われました。

その危機を救ったのが,現在ドメーヌの支配人兼醸造家を務めるダニエル・ラヴィエ/Daniel Ravierです。ドメーヌ・オットを皮切りに南仏で10年近く働いてきたダニエル・ラヴィエは,未来を嘱望される天才醸造家。その証拠に,毎年フランスの各アペラシオンから1人ずつ若き才能を選出している『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』はダニエル・ラヴィエを2004年度の《若き才能》に選出。続いて,2005年版の『ゴー・ミヨ(ワイン・ガイド)』では,見事,トップの四つ星ドメーヌに返り咲きを果たしました。また,『ル・クラスマン(現メイユール・デ・ヴァン・ド・フランス)2007年版』においては,ロバート・パーカーに<生涯最高の発見!>と言わしめたドメーヌ・ド・トレヴァロンと並び,プロヴァンスのドメーヌとしては最高峰の二つ星に格付けされたのです。

 バイオダイナミックス農法へ  歴史的ドメーヌのさらなる進化

ドメーヌ・タンピエの所有する畑の面積は併せると30ha近くに及び、内、55%にはムールヴェードルが、23%にはサンソーが、20%にはグルナッシュが、そして少量のシラー、カリニャン、クレーレット、マルサンヌ、ユニ・ブランが植えられています。
この畑で育まれたブドウ果を用い、栽培、醸造、瓶詰めに至るまで全てを手掛ける古くからの伝統を今でも忠実に重んじているドメーヌ・タンピエは、近代的な水撒き用のスプリンクラーや農薬(暑く乾燥したミクロクリマの恩恵に浴しているため、ウドンコ病やオイディウム菌の害を被ることはもともと稀)、酸化を防ぐための二酸化硫黄を使用していません(ムールヴェードルは酸化に対して非常に抵抗力があるので、この品種の比率を高くすることで二酸化硫黄の不使用が可能となった)。
また、「ブドウ樹の根は、土中の自然物質のみから養分を吸い取る。人工的な物質を用いることは、土中の微生物の生態系リズムを崩し、そのままワインの味わいに悪影響を及ぼしてしまう。」という考えに基づいているので、今では一般化されている化学肥料の代わりに発酵後のブドウ果の絞り滓を肥料として土中に混ぜるなど、1980年代より独自の有機農法を行い、テロワールの特質を備えたワインを造り出しています。
さらにドメーヌ・タンピエでは、1990年代中期より新たにバイオダイナミックス農法の手法を採り入れるようになりました。例えば、ブドウ樹の剪定やワインの瓶詰めは、「月の満ち欠け」のリズムに準じ、月が欠けて行く期間(満月から新月になる14日間)に限定して行っています。この時期は大気圧が高まり、樽やタンク中のワイン、あるいはブドウ樹中を流れる樹液が安定した状態にあるからです。これによって剪定を行ってもブドウ樹は腐ることなく樹齢を重ねることが出来、瓶詰めではボトル・ショックに陥るリスクを最小限に抑え、よりよい瓶内熟成が得られるといった利点があります。ドメーヌ・タンピエは、今後数年の間に完全なバイオダイナミックス農法へ移行することも示唆しています。
また、このドメーヌの特徴として、もうひとつ挙げられるのは、アッサンブラージュを発酵の段階で行っていることです。ジャン=マリーは、「これは私達の長年培われてきた経験の上で判断したことですが、品種ごとに各々発酵させた後にアッサンブラージュさせたものよりも、発酵前の段階でアッサンブラージュさせた方が、より調和のとれた個性的なワインが仕上がると考えているからです。」と語ります。
このようにジャン=マリーとフランソワは、バンドールのトップ・ドメーヌとしての伝統と、バンドールの父と呼ばれてきた亡きリュシアン・ペイローの威光に安住することなく、さらなる至高を目指しているのです。
(以上、インポーター・リリースシートより)

 

Dm. タンピエのワイン

  F-3854 Dm.タンピエ、バンドール 白

 

  F-3859 Dm.タンピエ、バンドール・ロゼ

 

  F-3858 Dm.タンピエ、バンドール

 

  F-3855 Dm.タンピエ、キュヴェ・カバッソー 赤

  

  F-3856 Dm.タンピエ、ラ・トルティーヌ 赤

  

  F-3857 Dm.タンピエ、ラ・ミグア 赤

  


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