トスカーナ州
元は鋼鉄業をしていた故セルジオ・マネッティ氏が、1967年にトスカーナのキアンティ・クラッシコ地区にある小さなワイナリーを彼の週末の別荘として購入した時から「モンテヴェルティーネ」の歴史は始まります。その時に醸造をまかせたのが、幼なじみでエノロゴでもあったジュリオ・ガンベッリ氏(カーセ・バッセをはじめ、リッリアーノやポッジョ・ディ・ソットなどのコンサルタントとしても有名な彼は、半世紀以上にわたり、トスカーナを代表するワインを生み出してきた人物)でした。彼らのワインのファースト・リリースは1971年。しかし、彼らは徐々にサンジョヴェーゼ100%でのワイン造りを許さない、当時のDOC法によるキアンティの規定に疑問を持ちはじめ、ついにサンジョヴェーゼ100%のワインを誕生させまた。それが現在このワイナリーのフラッグシップワインとなっている「レ・ペルゴール・トルテ」(このワインは毎年違う女性の絵が書かれていることでも有名)です。そして、1980年にはキアンティ・クラッシコ協会から離脱、現在、モンテヴェルティーネのワインはすべて、原産地呼称という枠組みにとらわれず、独自の地位を確立しています。今や彼らのつくるワインは、世界的にも人気が高く、イタリアでも入手が非常に困難となっています。 尚、このモンテヴェルティーネのエノロゴ、「ジュリオ・ガンベッリ」についてはヴィノテーク 2001.1月号の「イタリア・ルネッサンスを生きる男たち」でP26から5ページに渡って、特集されていましたので、お手もとにお持ちの方はご覧になってください。
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モンテヴェルティーネ、レ・ペルゴーレ・トルテ
1998 |
レ・ペルゴーレ・トルテ1997 エンメ(M)1995 イル・ソダッチオ1997 |
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