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ラ・モナチェスカ、 “ミルム
20 アンニ”
ヴェルデッキオ・ディ・マテリカ リゼルヴァ
La
Monacesca. "MIRUM 20 ANNI"
2008 Verdicchio di Matelica Riserva
産地 : イタリア、マルケ州(11)
格付け : マテリカDOC
生産者 : ラ・モナチェスカ社
ブドウ品種 :
ヴェルデッキオ100%
畑面積 : 7ha(ヴェルデッキオ植樹分)
樹齢 : 50%約30年、50%は6年
植栽密度 : 1800〜2500本/ha
収穫 : 10月初旬に手摘み
醸造・熟成 : 発酵段階でSo2は使わない。大型ステンレスタンクで15日間程度発酵後、そのまま春先に自然にマロラクティック発酵するのをを待ちます。熟成もこのステンレスタンクでおこないます
アルコール度: 14.0%
容量 : 750ml
生産数量 : 6,000本
タイプ : 白ワイン。 辛口
標準小売価格 : \7,140..
ドゥエミラヴィーニ2011 : 5房
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20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたものです。
2008年はマテリカにとって過去最高の年と言われています。
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1988年に初めて造られたヴェルデッキオ・マテリカの遅摘み辛口ワイン“ミルム”。
当初はヴァンタンジュ・タルディブの辛口ヴェルデッキオなどは皆無で、相当の驚きを持って迎えられました(当時はアルザスボトルに詰められてミルスと名乗っていました)。
その後、良年のみにミルムは造られてきましたが、現地ではいまだに古いヴィンテージがレストランにストックされています。熟成を帯びていくと、まるでリースリングのようにエレガントに変貌を遂げていきます。
ヴェルデッキオ種はイタリア地葡萄の中でも最も熟成ポテンシャルが高いと言われていますが、マテリカは高地にあるが為に酸度も高く、カステッリ・デ・イェージよりも更に熟成向きと言われています。
2008年、マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回ったことに加え、ファースト・ヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後の゛ミルム20アンニ”という記念のワインを造ることになりました。
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最も熟成ポテンシャルの高いイタリア地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
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カステリ・ディ・イエジに比べて認知度の低いマテリカ地区。
しかし、意外にもカステリ・ディ・イエジよりも早くから存在する産地であり、熟成という観点から見ると数段上のポテンシャルを持っている。(リゼルヴァ"ミルム"は15年〜20年以上の熟成に耐える) 地理的にはアドリア海からの影響を大きく受けるカステリ・ディ・イエジに比べ、60km内陸に入ったマテリカは山に囲まれ内陸性の気候となっていて標高も400〜500mと高く冷涼。 湿気を含んだ海風の影響は山々に完全に遮断されている為にほとんど受けない。
産地の規模が非常に小さいことと、山々に囲まれ陸の孤島となる物流条件の悪さがマテリカワインの普及を妨げてきた。
アルド・チフォラ氏はこのマテリカの可能性を信じ、その塩分を感じさせるミネラル感、高い酸度からくる長い余韻、透明感溢れる造りながらも豊かな表情・複雑味を見事に表現することに成功し、マテリカの名を広めた。
モナチェスカの丘は太陽光を遮るものがない。 南西にはヴェルディッキオとサンジョヴェーゼ。北西にはシャルドネとメルローが植えられている。27haの畑は平均30年以上と非常に樹齢が高く、ベースとなるヴェルディッキオでさえ樹齢30年以上の樹が半分以上となっている。
また、特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土壌。 元々塩田であった関係で、表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、ミネラルに富む土壌が地中深くまで続いていて、複雑な構成となっている。 高い樹齢から密度の高さを、複雑な土壌から味わいの深みを、南向き斜面から強い果実感を。 そして、比較的冷涼で昼夜の温度差の大きさから高い酸度を得ている。 まさにヴェルディッキオにとって最高の条件が揃っている畑と言える。
醸造に関しては非常にシンプル。 ヴェルディッキオは勿論、シャルドネに関しても品種由来の香を最大限表現したいとの理由で一切の木を排除。 発酵から熟成に至るまで4,000リットル以上の大型のステンレスタンクで完結する。 冷涼な気候な為、10月の始め頃まで葡萄の完熟を待ち、収穫は人間の手を使って行う。 選別と同時に極めて軽いプレスをかけて発酵槽へ。(この時点でのSO2は添加しない) その後20度以下で15日程度の発酵を行う。
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ファットリア・ラ・モナチェスカ Fattoria la
Monacesca
のワイン
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