Wine List 【 F-9552 】


セミナーでのN.ジョリー氏

ビオデナミの伝道師
Nicolas Joly

猛暑の2003ヴィンテージを造る


 

 ニコラ・ジョリー
2003 サヴァニェール AC

Nicolas Joly
2003 Savennieres AC


産地 : フランス、ロワール地方、アンジュー地区、サヴァニエールAC
生産者 : ニコラ・ジョリー
ブドウ品種 : シェナンブラン
単位収穫量 : 25hl/ha。最適な熟度のブドウを得るため、この年は5回に分けて収穫。(裏ラベルには30hl/haと記載されておりますが、梱包内に25hl/haとメモにて訂正あり)
醸造 : ニコラ・ジョリー氏のセミナーテキスト参照
アルコール度: 14.3%
容量 : 750ml
タイプ : 白ワイン、辛口
 : バイオダイナミック農法のワイン

ロワールの辛口白ワインの代表であり、凝縮度と力強さにおいて他の追随を許さない。畑はロワール河に面した南南東向き斜面であり、土壌はシストが主体。全生産の平均収量は25hl/haと、フランスの辛口白ワインの中で、最も低い。
スモーキーで粘りけのある重たいミネラルを感じさせる香りと、極めて剛性の高い骨格。同時に、果実の密度が高いため味わいにゆとりと丸みも備わる。 

2003年1月にニコラ・ジョリー氏が来日してのチェースティング・セミナーで、チェースティングに供されたワインは、「クーレー・ド・セラン」と「キュヴェ・ド・シャトー」でしたがどちらも抜栓して2日目と3日目のモノ。
ジョリー氏曰く、ビオデナミに則り造られたワインは、全てのエネルギーを取り込んでいるので強い。そのエネルギーが解放され一番良い状態になるのは、3日目との事。是非試してください。

 

 栽培・醸造方法は全てビオディナミ農法で、近代テクニックを使わない自然な造りをしている。ジョリー氏はジスカール・デスタンやジャック・シラクを輩出したフランスの最高学府である国立高等商業学院(ENA)を卒業、コロンビア大学院で経営学修士号(MBA)を取得、ウォ−ルストリ−トの超名門モルガン銀行で化学薬品工業への投資部門の責任者を務めていた。自然農法の第一人者である現在の彼とは、全く反対の立場にいたことになる。
1976年に米国より帰国、葡萄栽培の見習をはじめた。当初は、他の農家と同じように除草剤や化学肥料を使って栽培していたのである。しかし畑に昆虫がいなくなり、土壌も明らかに変質しているのに気づいた彼は、ルドルフ・シュタイナ−が提唱するバイオダイナミック農法に取り組むことを決めた。この農法を取り入れた当初は、近隣の栽培家より冷やかされたり、
『息子が帰ってきて、お母さんが可哀想だ』
などと非難されていたが、彼の決意は微動だしなかった。そして1983年頃から畑がよみがえり始め、豊かでエレガントなワインができるようになり、ルロワやペトリュスなども関心を持つようになってきた現在では、ビオディナミの中心的存在となっている。

 


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