ランスの北西7km、サン・ティエリー丘陵の標高120mに位置するメルフィに本拠地を構えるシャルトーニュ・タイエは、1409年よりぶどう栽培を始め、1960年代にシャンパーニュ造りを始めた小さな家族経営のレコルタン
マニピュランである。12haの自社畑を所有する。現当主のフィリップはテロワールを尊重し、各パーセルの土壌を分析。プレ・フィロキセラのパーセルを含む古樹を、可能な限り保存し、収量も制限。収穫時には、厳密な撰果を行い、パーセルごとに醸造を行なう。
ワイン・スペクテーターの小規模シャンパーニュ生産者の特集で、238ワイン中
“傑出”
評価(90-94p)された28ワイン中に2アイテムが入り、トップに掲載される快挙を成し遂げた。日本国内では、『ワイナート』42号の「レコルタン・マニピュランのシャンパーニュ104本」のテイスティングにおいて、1999ブリュット・ミレジムが、ピノ・ノワール主体部門の第1位に選ばれ、ブラン・ド・ブランもシャルドネ主体部門でそれに並ぶ高得点を得た。特筆すべきはその抜群のコスト・パフォーマンスの高さであり、すでに世界中で絶賛を浴びているが、近年、ジャック・セロスでの修行経験を持ち、現在も深く親交を続けている、息子アレクサンドルが運営に加わったことにより新たな試みも行なわれ、今後益々の成長が期待される。
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