WineList 【 F-1101 】

ボルドーの新たな王朝
リュルトン・ファミリーから

デュフォール=ヴィヴァンの2nd le Relais

 

ってラトゥール、ラフィート、ムートンを所有し「ブドウ畑の王子」と呼ばれていたセギュール公爵。現代において、その称号にふさわしい人物といえば、リュシアン・リュルトンとその子供たち。ボルドーに12のシャトー、300ヘクタールのブドウ畑を所有する一族だ。

現代版「ブドウ畑の王子」リュシアン・リュルトンは、父フランソワからサンテミリオン第1特別級のクロ・フールテと、マルゴー2級格付けのシャトー・ブラーヌ・カントナックを継承した。
そして、61年にマルゴー2級のデュフォール・ヴィヴァン、71年にバルザック1級のクリマン、79年にペサック・レオニャン格付けシャトー、ブースコーを手に入れ、さらに歴史の表舞台から姿を消していたマルゴー3級のデスミライユを再興。その後も大小6つのシャトーを手中に収めた。かくして、12シャトー、総計300ヘクタールにもおよぶブドウ畑を所有するに至ったリュシアン・リュルトン。
66歳を迎えた1992年に引退を表明。10人の子供たちにクロ・フールテを除く11のシャトーを分け与えのである。
(Winart 2004年夏号より転載)

 


 

Medoc Grand Cru

ル・ルレ・ド・デュフォール=ヴィヴァン
マルゴー・赤

2019 le Relais de Durfort-Vivens
Margaux A.C.

産地 : ボルドー、マルゴー村
格付け : マルゴーAC(グランクリュ2級のセカンド)
生産者 : ゴンザク・リュルトン氏
栽培面積 : 32ha(ファースト・ワインを含んだシャトー全体の畑面積)
ブドウ品種 : カベルネソーヴィニォン6%、メルロ 34%、カベルネフラン 1%
平均樹齢 : 27年
単位収穫量 : 42.66hl/ha
平均年間生産量 : 50,000本
醸造 : 醸造: 醗酵:木樽、コンクリートタンク   熟成:85%をイタリア製のアンフォラ(320L/750L)にて、15%をフレンチオーク樽にて(新樽比率100%、225L)16カ月間熟成
アルコール度 : 13.5%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。フルボディ
 : ビオデナミ( デメテール認証)

設立当初の所有者だった2家族の名を結んで名付けられた「デュフォール=ヴィヴァン」。20世紀に入ってCh.マルゴーのセカンドラベルとして扱われ、時代の狭間に埋もれていたが、1961年にリュルトン家が買収。再び表舞台に登場し、2級としての“格”を取り戻しつつあるシャトー。現在はリュシアン・リュルトン氏四男のゴンザク氏が継承・管理しています。

ル・ルレ」はメドック2級格付ながら良心的な価格設定で人気のデュルフォール・ヴィヴァンのセカンド・ワイン。エレガントな舌触りではじけるような果実味に溢れ、ミネラル感も感じられるワイン。

 

 

 

 

 

 

 

 

ル・ルレ・ド・デュフォール=ヴィヴァン

デュフォール=ヴィヴァン

ボルドーは海洋性気候で雨も多く、1シャトーの畑もかなり広いことから、有機栽培を実施するのが非常に難しい土地だと言われています。ですが、デュルフォール・ヴィヴァンでは、自然な栽培を行うことで環境に良いことはもちろん、畑で働く人たちにも、そして飲んでもらう人たちにも優しい農法を目指し、また畑のテロワールを最大限に表現したワインを造るために、サステーナブル農法を実践してきました。

さらに、2009年から畑の一部でビオディナミ農法を始め、毎年ビオディナミの区画を増やし、2011年には50%、そして2013年からは100%ビオディナミでブドウを栽培しています。
これは左岸の格付けシャトーでは、ポンテ・カネ(ポイヤック)、クリマンス(ソーテルヌ)に次いで3番目。ボルドー全体ではこれらに加えてパルメ(マルゴー)、フォンロック(サン・テミリオン)を含めて5シャトーのみがビオディナミ100%実践です。
ビオディナミを始めたことで、ブドウとワインに大きな変化が現れました。2009年にビオディナミを始めた時、ビオディナミとそうでない区画を比べてみると、ビオディナミの区画の葉の方がより濃い緑色をしていたり、葉が太陽に向かって上を向いているなどの変化が見られたのです。そしてビオディナミになったことで、よりクリーンでピュアな凝縮感のある、そしてよりミネラル感を感じるブドウが採れるようになりました。
醸造家のジェローム・エランヴァル氏曰く
「根と土の間に農薬の膜がない分、土壌のミネラルをより吸収できるからだろう」
とのこと。


ご注文は【訪問販売法に基づく表記】をお読みの上、メール・FAXでお願いします。