ドミニク・ローラン
Dominique Laurent


『新樽200%』。ドミニク・ローランと言うと常にこの枕言葉が使われます。 ネゴシアンのドミニク・ローランは樽ごとワインを買いつけます。蔵に届けられたワインは直ちにここで、新樽に入れ替えられるのです。半年後、もう一度新樽に入れ替えられます。これが『新樽200%』です。ワインスペクテーター誌で「 200% New Oak 」と評論されたことから、こう呼ばれるようななったようです。
D・ローランさんも最初からこんな手間ひまかけた熟成をさせたわけではありません。ある年、購入したワインをいつものように新樽に移し替え、熟成後テースティングすると、これが素晴らしワインだった。そこで調べてみると購入したワインは既に新樽を使ったものだった。それ以来、この『新樽200%』は始まったといわれます。偶然の産物だったんですネ。

菓子職人だったD・ローランのネゴシアンとしてのスタートは1989年。当初、父親の菓子店のガレージでの開業だったそうですが、間もなくニュィ・サンジョルジュに移り本格的にワイン造りがはじまりました。畑を持たないネゴシアン業で、できたワインを買い取るわけですが、その買取の基準は『古いブドウの木。手摘み収穫。色と味わいを最大限に引き出す為、ブドウは潰さず房のまま発酵』というもの。これからドミニクマジックで仕上げたれたワインが生まれるのです。

その後、ドミニク・ローランはローヌでミシェル・タルデューと組んで<ドミニク・タルデュー>のワインを発表し成功を収めました。さらに近年、このタッグチームはラングドックにも進出。コルビエールの小さな生産者組合からスーパー・コルビエールと呼んでも良いような<キュヴェ3>をリリースして、この誰も知らないカステモール生産者組合を世界に認知させることになりました。
<キュヴェ3>については、下記ページを覗いてください。
http://www.tanakaya3.com/Fwine/F6731.htm

『新樽200%』が代名詞とはなっておりますがそれはGrand Cruや1er Cruがほとんど(新樽は高価)でワインによっては、個性に合わせて1度しか新樽を使わなかったりもします。しかし、フィルターはかけず、18ヶ月もの間、オリに触れさせて生まれるワインは、なんとも力強く、際立った個性のワインになのです。


赤い文字が輝かしい
シャンボール・ミュジニィの
ヴィーユ・ヴィーニュのラヴェル


Cuvee Numero-1


コルビエールで<キュベ3>の生産に精をだすドミニク(奥)とミシェル(手前)。

 
 

ドミニク・ローランのワイン
<ブルゴーニュ>
F-6622 ドミニク・ローラン、2000 シャンボール・ミュジニィ A.C
F-6623 ドミニク・ローラン、2000 ジブレィ・シャンベルタン A.C
F-6624 ドミニク・ローラン、“キュヴェ No-1” 1999 ブルゴーニュ AC

<ラングドック>
F-6731 カステモール生産者組合、キュヴェ3