エルンスト・ルーセン氏の2つの醸造所


 


エルンスト・ローゼン氏

◆デキャンター2005年度「Man of the Year」獲得!!
イギリスのワイン誌として最も権威あるDECANTER誌の2005年度「Man of the Year」としてエルンスト・ローゼン氏が選ばれました。
Dr.ローゼンの最高品質のリースリングワインとローゼン氏が世界中に向けてリースリングの品質の高さを再認識させた功績によるもので、ドイツの醸造所が受賞するのは初めて!これまで受賞したアンジェロ・ガヤ氏やロバート・モンダヴィ氏などと並び、世界のトップ醸造家として世界中に名を響かせたのです。

 

◆2001年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー受賞!
"Winery of the year"(winzer de Jahres)とは、最も価値のある生産者で、見本となる生産者に対して与えられる名誉ある賞です。
この賞は、ドイツ屈指のドイツワイン評価ブック"Gault Millau Wein guide Deutscheland"が主催をしています。Dr.ローゼン醸造所は長年にわたり素晴らしいワインを醸造し、醸造所としても見本になるべき高いレベルであることが認められ、2001年にこの賞を受賞しました!

◆その他、主な世界的評価
  • Gault Millau Wein guide 誌で18ポイント獲得(1998年)
  • ワイナリー・オブ・ザ・イヤー受賞(1998年1月号 Alles ueber Wein 誌)
  • ドイツ、ベストワイナリー5つ星獲得(1998年3月号 Feinchmecker 誌)
  • ドイツ、ベスト10醸造所(1997年 Gault Millau Wein guide 誌)
  • ベスト100ワイン選出(1997年 DM Magazin 誌)
  • ジャンシス・ロビンソンのワインコースで取り上げられる(1995年 英BBCテレビ)
  • 1992年の注目すべき醸造所選出(1992年 Alles ueber Wein 誌)
  • ドイツ Riesling ワインコンテストで優勝(1990年 Feinschmecker 誌)
  • 1991〜1994年ヴィンテージの最高平均値をマーク( Wine Spectater 誌)

Weingut Dr.Loosen
所在地 : 5440Bernkastel,St.Johannishof
所有者 : エルンスト F.ローゼン
ケラーマイスター  : ベルンハルト・シューク
所有畑  : 計10ha エルデン(プレラート/トレップヒュン)、ウルツィッヒ(ヴュルツガルテン)ヴェーレン(ゾンネンウァー)、ベルンカステル(ライ)、グラーフ(ヒンメルライヒ)
年間生産量 : 約70,000本
土壌 : デボン紀粘版岩、赤色粘版岩土壌

中部モーゼル、ベルンカステル地区のザンクト・ヨハニスホフにあるドクター・ローゼンは約200年の歴史を誇る醸造所です。昔から中部モーゼルで銘醸畑と言われている「プレラート」や「トレップヒェン」などから素晴らしいワインを造りだしてきましたが、1998年に現オーナーのエルンスト・ローゼン氏が引継ぎ、更にその名声は上がりました。
なぜ、彼が引き継いでから名声がより上がったのか?それは、彼に代わってから変えた栽培法や醸造法によるものです。彼ままず収穫量を思い切ってそれまでの約半分にまで減らしました。そして、化学肥料の使用をやめ、有機農法を積極的に取り入れました。彼のコンセプトは「飲む喜びの感じられるワイン」、つまり造り手のポリシーが深く根づいているワインで、テロワールを重んじ、決して量は求めず、質のみを追求することで、その結果、最高の造り手として2001年ワイナリー・オブ・ザ・イヤーの栄誉にも輝いたのです。
このワイナリーのフラッグシップワインともいえる「エルデナー・プレラート」は春先にリリースされるや否や、世界中から買いが殺到し、すぐに完売してしまうほどの人気です。


ヴィッラ・ローゼン醸蔵所

  
エルデナー・プレラートの畑

J.L WOLF

J.L ヴォルフ醸造所はファルツ地方、ヴァッヘンハイムにある醸造所で、畑の総面積は9.5ha。このワイナリーを象徴する建物「ヴィッラ・ヴォルフ」は1843年、有名な建築家Eisenlohrの設計により立てられた由緒ある建物です。1996年7月1日からDr.ローゼン醸造所のオーナー エルンスト F.ローゼン氏がこの醸造所の運営管理をするようになりました。当時ヴォルフ醸造所には以前持っていた名声はなくなっているような状態でしたが、ローゼン氏が手がけた最初の1年でフォルツにおいても高い品質のワインを醸造できることを証明しました。


ヴィッラ・ヴォルフ醸蔵所

―コルク―
右にあるのがDr.ローゼンで使用しているコルク。お分かりになるでしょうか?恥ずかしながら初めて実物をみました。シリコンを使用したコルクです。上の部分が普通のコルクになっていて、内部のワインと接する部分がシリコンで出来ています。接続部分はかなり頑丈でちょっと引っ張ったくらいでは取れません。
なぜ、エルンスト氏がシリコン付コルクを使おうと思ったのか?それは、ワインについて回るコルク臭を払拭したいという思いからでした。
コルク製造業者によると、生産したコルクのうち5%は不良が出てしまうのはどうしようもないと言います。つまり、5%コルク臭のするワインが生まれるということになるのです。これは、ワインの生産者側にしてみたらどうでしょう?
ボトリングまでを完璧に運んだとしても、出荷したワインの5%がコーキーだなんて耐えられません。
そこで、Dr.ローゼンでは2001年から右のようなコルクを使用。シリコンを使用することによりコーキーを防ぐことができ、品質を安定させることができるのです。
すべてのワイン生産者にとって、常に悩みの種であるコルクの問題をシリコンで解決。発想はあっても、実際に使用している生産者はまだ少ないのが現状。ドイツワインの権威と言われているエルンスト氏、品質管理の厳しさはさすがですね。

取扱いのエルンスト・ローゼン氏のワイン

 ●D-2361 ヴィッラ・ヴォルフ、 ピノ・グリ Qba

 ●D-2362 ヴィッラ・ヴォルフ、フォルスター リースリング T. Qba

 D-2364 ヴィッラ・ヴォルフ、ピノ・ノワール Qba

 ●D-2363 ヴィッラ・ローゼン モーゼル リースリングQba

 ●D-2356 グラーハー ヒンメルライヒ リースリング Kabinett

 ●D-2357 グラーハー ヒンメルライヒ リースリング Spatlese

 ●D-2358 エルデナー・プレラート リースリング Auslese

 ●D-2359 エルデナー・プレラート リースリング Auslese ゴールドカプセル

 


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