言葉の通り、ワイナリーには、高価なラ・ターシュの空瓶が無造作にもゴロゴロと転がっています。事実2004年エヴェリンはWE誌で97点を叩き出し、ロマネ・コンティとドメーヌ・ド・ランブレイと共に世界のトップピノ・ノワールとして最高の評価を受けています。
1977年、サンタ・マリアを象徴するブドウ畑であるビエン・ナシ−ド・ヴィンヤードの角に、ビル・ケイツとジェフ・フィンクにより小さな醸造所が設立されると、周辺のブドウ栽培家の間では瞬く間に彼らの評判が飛び交うようになります。
「ブドウの特徴を最大限に引き出すことのできる造り手がいるぞ」と。
その噂はワイン誌の評価で決定的となります。
初の評価を受けたヴィンテージがピゾーニの94点を筆頭に全ての畑銘柄で90点以上を獲得。生産量の少なさもあり、現地でも入手できないワインとなったのです。何よりもタンタラの凄さは、どの畑銘柄も極めて少ない生産量にあります。畑によっては年間20ケース程しか造らないものもあるほどです。そのため彼等は厳選に厳選を重ねブドウを購入します。区画毎は当然のこと、ピゾーニに至ってはクネ単位で指定するほど。契約することすら難しいピゾーニからこのようなブドウ購入ができるのはタンタラだけと言われています。
タンタラの造る畑銘柄は20を超えますが海外に輸出されるのは日本に向けた8銘柄のみ。それほど入手が難しいワインなのです。
(インポーターのリリースシートより転載)