スペイン最高のブランコが誕生した。プリオラートのカルトワイン「レルミタ」のアルバロ・パラシオスの実の弟、ラファエル・パラシオスが造る白ワインだ。フランスでワイン醸造を学んだ後、オーストラリアに渡ったラファエルは、そこで白ワイン造りに開眼。スペインに帰国後、兄のアルバロと共にリオハのパラシオス・ラモンドを運営していたが、兄とは違う道を歩むことを決断。
2004年、バルデオラスに葡萄畑を購入し、スペイン最高の白ワインを造る夢への挑戦を始めたのだ。この地では、多くの農家が標高の低い場所や渓谷の下に葡萄畑を所有している。しかし、ラファエルは、標高600m以上で、白ワインにとって最高とされる花崗岩土壌の南向きの斜面にある段々畑を選んで購入。土着品種であるゴデーリョ種の古樹の葡萄から、初めてのワインとなる<As Sortesアス・ソルテス>を生み出したのだ。
パラシオス家の血は、やはりすごかった!このアス・ソルテスは、バルデオラスでのラファエルの初挑戦にも関わらず、2005年物がワイン・アドヴォケイトで92点、ワイン・スペクテーターでも92点、ペニンガイドでは93点を獲得し、スペインワイン界に衝撃を与えたのだ。
しかし、超極小生産のため購入できたのは一部の限られた人のみ。このため、翌年ラファエロは<Louro do
Boloロウロ・ド・ボロ>というセカンド・ワインを醸造。自身のワインをより手頃な価格で多くの人に飲んでもらい、ゴデーリョ種やDOバルデオラスに関心を持ってもらいたいとの願いを込めてリリースしたのだ。こちらも初ヴィンテージがWAで91点を獲得。一方のアス・ソルテスの2006年物は、IWSで92点、ペニンガイドではスペインの辛口白としては別格の94点を獲得し、ラファエルの白ワインの名声はもはや不動のものとなったのである。
そのラファエル・パラシオスが2013年に渾身のキュヴェをリリースした。
その名も【ソルテ・オー・ソロ】。当然ゴデーリョ100%で樽熟成は僅か8ヶ月程度。アドヴォケイト誌では「まるでドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサ」のシャブリだ!」と断言している。シャルドネではない「ゴデーリョ」でここまで言わしめるこのトップ・キュヴェ【ソルテ・オー・ソロ】
(当主ラファエルのコメント)
"私のワインはスペイン国内のすべての星付きレストランでサービスされている。とても誇りに思う。
ドメーヌ・ルフレーヴ当主がスペイン旅行中に三ツ星レストランでソルテ・オー・ソロをオーダーし、「これほどまでに私のピュリニー・モンラシェに類似しているワインに初めて出会った。」と直接メールが届いた。
メゾン・シャプティエもスペイン旅行中に、私のワインを飲み感激して蔵元に訪問してくれた。
マダム・ルロワもまるで自分のピュリニー・モンラッシェを飲んでいるようだと絶賛してくれた。
トップ・シェフたちが私のワインを気に入ってくれて、おすすめしてくれているのでとても嬉しい。"
ミシュラン3つ星(全9店舗中9店舗でオン・リスト)
・アル・サリェー・ダ・カン・ロカ(ジローナ) ・アケラレ (ギプスコア) ・アルサック(ギプスコア) ・マルティン・ベラサテギ(ギプスコア) ・アズルメンディ(ビスカヤ) ・キケ・ダコスタ(アリカンテ)・サンセローニ(マドリード) ・ディベルショ(マドリード) ・サンパウ(バルセロナ)
ミシュラン2つ星(全23店舗中23店舗でオン・リスト、一部抜粋して記載)
・ムガリッツ(ギプスコア) ・アトリオ(カセレス) ・ラ・テラサ・デル・カシノ(マドリード)
・カリマ(マラガ)・ラモン フレイシャ(マドリード) ・カサ・マルシアル(アストゥリアス)他多数