海抜800mというリオハの中で最も標高の高いカルボネラスにある畑で、特に白ブドウ品種を栽培するには最適なエリア。エキゾチックなニュアンスにアロマティックなハーブが混ざる表現力豊かなアロマ。活き活きした酸と柔らかい甘さが口いっぱいに広がり、ハーブの清涼感がエレガントな余韻を生み出している。
設立は1985年。本拠地となるメンダビアは、リオハの3つのサブリージョンの内、南部のリオハ・バハにある。イマス農園と呼ばれる彼らの畑は、既に16世紀には素晴らしいワインを生むと評判を得ており、19世紀前半まで修道院によりブドウ栽培が行われていた。今もブドウ畑の中に佇むかつて修道院として使われていた建物が、長いワイン造りの歴史をしのばせる。
果実感たっぷりの凝縮したワインを生み出すリオハ・バハのテロワールと、高いクオリティに対する歴史的な裏付けを持つ畑。この2つの条件がそろったメンダビアの畑は、バロン・デ・レイの「どんなときにも、どんな料理にも楽しむことができる、テロワールを反映したワインを造る」というフィロソフィを体現する土地として最適だった。
ブドウ栽培は病害の防除を基本とし、畑を観察して病害が発生したときのみ最低限の薬剤を散布する。これほどの規模の畑を厳密に管理するのは容易なことではないが、健全で粒の小さな凝縮したブドウを得ることを目標に各区画の特徴を把握し、ブドウの樹勢のコントロールや病害の対処に努めている。また、動植物相の多様性を向上させるため、畑は自然の野草で覆っている。
醸造は区画と品種ごとに分けて行い、熟成にもそれぞれのワインに合わせてフレンチオークやアメリカンオークのバリックの他に、1万Lの大樽も用いる。
リオハには約800軒のボデガがあるが、ワイン評論家のティム・アトキンがボルドー・メドックの格付けになぞらえ、品質重視でリオハの格付けを行った結果、
1級から5級に選ばれたのはわずか61生産者。
そのリストの中で、バロン・デ・レイは5級生産者に格付けされている。
ワイン・アドヴォケイトでも、「手頃な価格で信頼できるリオハを幅広く揃えてる」と称され、毎年一貫したクオリティとコストパフォーマンスの高さが専門各誌で高く評価されている。
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