Wine List [ J-408 ]

 タケダワイナリー、新たな挑戦は

『 シードル 』

山形名門ワイナリーのリンゴのお酒

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タケダワイナリー
サン・スフル シードル

Takeda Winery
2008 "Sans Soufre " Cidre


産地 : 山形県・上山市
生産者 : タケダワイナリー
醸造 : 瓶内二次発酵は無添加(メソッド・アンセストラル)
品種 :  山形県産ふじりんご100%
アルコール : 6%
容量 : 750ml
瓶内ガス圧 : 4.2気圧
生産量 : 限定9,000本
タイプ : シードル(発泡・りんご酒)。 辛口。
色 : リンゴを搾ったままの本来の色である、褐色がかった黄色をしています。濾過をしないで瓶詰めしていますので、リンゴ由来の濁りやオリが残っていますが、このワインの特徴です。
*王冠による打栓
◆要冷蔵 : 生ワイン(発酵中)ワインのため、発送にはクール便を使用しますので、送料のほかにクール料金(\210)のご負担をお願いいたします。
◆注意 : ご家庭でも冷蔵保存をお願いします。それでも、抜栓の際、吹きこぼれる場合がございます。
発売 : 2010年7月
 
 
2007年、初めて発売した「サン・スフル」は人気も上々で、今年2008年は少し生産本数が増えましたが、やはり直ぐ完売してしまいました。
同じ2008年、タケダ・ワイナリーでは新たな挑戦をしていたのです。
それは「サン・スフル」に山形産の「ふじリンゴ」を使って発泡性のワイン、「シードル」を造ってしまったのです。
 

 

サン・スフル」は「月山山麓、ほいりげ」などと同じ生の発酵中のワインを瓶詰めしたモノ。瓶詰めの際に酵母や蔗糖など一切無添加。亜硫酸を添加しないのはもちろんの事。
メソッド・アンセストラルと呼ばれる原初的なスパークリング・ワインを造る方法で、フランスでは現在でもサヴォワの「セルドン」やロワールのヴァン・ムスーを造る自然派のワイナリーで伝統的に行われている方法です。
酵母が生んだキメ細かな泡が、リンゴの華やかな香りをますます引き立てています。1本1本それぞれの瓶の中で育まれた生き生きとしたドライな味わいを楽しんでください。

 

 

 

2007/11/18付読売新聞日曜版のコラム「ほろ酔ひ流」にて
「タケダワイナリー サン・スフル 白 微発泡 2007」が紹介されました。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/horoyohi/20071119gr04.htm

天然の泡 日本のヌーボー

サン・スフル白(微発泡) 霞(かすみ)がかかったようにうっすら濁った外観にプチプチッとはじける泡! じゅわーっと感じるうま味! ゴクリと飲んだ後のそう快なキレ!

今回のワインはデラウエアで仕込んだこの微発泡性の新酒だ。以前本欄で紹介したタケダワイナリーの女性社長、岸平典子さんが、今年初めて挑戦したワイン。

タケダワイナリーは、日本のスパークリングワインのパイオニア的存在。多くの国産発泡性ワインが、炭酸ガスを充填(じゅうてん)して造られているなか、密閉した瓶の中で2回目の発酵を促し、その時生じる泡をそのまま封じ込める、フランスのシャンパーニュと同じ造りをもう18年間も続けている。

彼女がこのワインを造ろうと思い立ったのには、三つの理由がある。一つは、日本一の生産量を誇る山形県のデラウエアを大事にしたかったから。二つ目は、毎秋ワイナリーで行う収穫祭で振る舞われるデラウエアのもろみのおいしさを、もっと多くの飲み手に届けたかったから。そして三つ目は、果汁本来のうま味そのままの微発泡性ワインを造りたかったから。そんな思いが結実したワインは酸化防止用の亜硫酸を加えず、酵母も取り除かず、そのまま瓶詰めしている。果汁を飲んでいるようにフレッシュで、やや濁っているのはそのためだ。

新酒には、本来秋の実りを喜び祝う意味合いもあったはず。海外産のヌーボーもいいけれど、こんな日本のヌーボーで乾杯して、実りの秋に感謝する思いを造り手と共有するのもいいじゃないか。

 鹿取みゆき(フード&ワインジャーナリスト) 2007年11月19日版より転載

 

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