現在、ミラフィオーレは、スプマンテやヴェルモットの生産者として有名なガンチャ社が所有するスティルワインのブランドです。
かつて何世紀もの間、イタリアの王族ミラフィオーレ家がピエモンテ州を支配しており、特に、ガストーネ・ディ・ミラフィオーレ伯爵は、1861年のイタリア統合の際、主要な役割を果たした人物でした。
古くからこのエリア全体がフォンタナフレッダと呼ばれていました。イタリア建国の父「エマニュエルヴィットリア2世」がフォンタナフレッダを所有しており、2番目の妻ローザ夫人との間に出来た子供がワイン造りに積極的に取り組み始め、地域を代表するワナリーとして認められるようになりました。
しかし、1931年に、フォンタナフレッダはシエナの銀行に買収されることになりました。
それ以前は、‘ミラフィオーレ’という名前が、この土地でできるワインにつけられていたのですが、その買収時に、ミラフィオーレの名前と土地はガンチア社に売られることになりました。
ガンチャ家はそのミラフィオーレ家に仕えるワインのオフィシャルサプライヤーでしたが、バローロやバルバレスコなどピエモンテ州を代表するワインを醸造するため、1932年、ミラフィオーレが所有していた土地を購入したのです。
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