Wine List 【 D-535 】
ファウス家の歴史は、アウグスト ファウスUが1920年代の設立した農園とセラーが始まりです。1958年にハインツ ファウスが引き継ぎ、1970年からボトルでのワインの販売を始めました。彼は甘く香り高いワインを好み、‘74年に初めてアイスヴァインを造りました。彼の息子のルドルフは、ラインガウのシュロス ヨハニスベルクで修行をし、またガイゼンハイムのワイン学校でも学びました。その後、父親とワイン造りを共にし、現在父は引退し、彼が引き継いでいます。ラベルにはハインツの名前が残っています。最も大きな畑は、ウ−デンハイムにあります。収穫の内良い1/3だけがファウスの名前で、ほとんどは国内の個人客に売られます。父ハインツの長年の経験が、BAやTBA、アイスヴァインの成功に役立っています。ただ、父はリースリングやシルヴァーナなど伝統的な品種のアイスヴァインを造っていましたが、ルドルフは普段使わない葡萄品種から、たとえばカベルネ ソーヴィニヨンのロゼなどの、おもしろいアイスヴァインを造ろうとしています。白ワインは、自然な酵母を使いステンレスタンクで発酵され、フレッシュなスタイルに仕上げています。アイスヴァインだけは、特別に培養された酵母で安定した発酵させています。また、アウスレーゼやBAは、伝統的な600Lの樽で熟成させています。注目すべきはアイスヴァイン以上のクラスで、とてもリーズナブルです。
普段使わない葡萄品種からおもしろいアイスヴァインを造ろうというルドルフ ファウスの考えから造られた、珍しいカベルネ ソーヴィニヨンを使ったアイスヴァインで、2004年が初ヴィンテージでした。しっかりした表皮のおかげで、貴腐菌に耐え、しっかりと凍った状態で、収穫されました。アロマを保つため、ステンレスタンクで注意深く発酵されました。
心引き付ける、若々しいラズベリー色。高さのある透明瓶が、その色を引き立てます。甘い果実の香り、砂糖漬けのオレンジなど柑橘類ややさしいカシスの香りと風味。新鮮でフルーティな酸があり、甘すぎず、まるでフルーツキャンディのような味わいが、口いっぱいにひろがります。 フルーツのデザートやシャーベットにも合いそうです。