Wine List 【 D-2974 】
畑の中央にある日時計が印象的なモーゼルを代表する畑。日当たりが良く、十分に熟したブドウからエレガントで果実味に富んだワインがつくられます。
◆ S.A.プリュム醸造所 ◆
モーゼル川の中流、ちょうど川前に広がるS.A.プリュム醸造所。お隣はJ.J.プリュムと名だる銘譲ワイナリーがならんでいます。川の対岸にはモーゼルの特徴的な傾斜面のブドウ畑が一望できます。
1156年にはプリュム一族のブドウ畑がモーゼルの中心地ベルンカステル、グラーハ、ヴェーレン、ツェルティンゲンにあると記載されています。現在のワイナリーは1911年にセバスティアン・プリュムがその土地を相続した時に設立されました。現在はライモン・プリュム氏の指揮のもと、ドイツでも屈指の高品質リースリングワインをつくりだしています。
J.J.プリュムのラヴェルでお馴染みの「日時計」は1842年にヨドコス・プリュム氏が建設したもの。 昔ブドウ畑で働く農民たちにとって日時計は昼食や農作業の時間を判断するのに欠かせない存在でした。日時計はどこからでも見えるように、壁のような崖を利用してつくられました。真南に面していないといけないため、その周辺で収穫されたブドウは、日当たりもよく素晴らしい出来映えとなります。以来、このモーゼル河に面した急斜面の畑は「Sonnenuhr・日時計」の畑として有名になったのです。
以前は、伝統的な大樽での醸造を行っていたここS.A.プリュムでも、近代的なステンレスタンクが導入され、伝統と最新技術の融合が行われています。
長い歴史を語りかけてくるセラー。まるで洞窟のようなその風貌。度重なるモーゼル川の洪水により、セラーは幾度と無く水の中に沈みました。しかし完全な状態で保存されているワインは被害を受けることなく静かに時が流れるのを見守っていました。このセラーの中ではまた、良年に生産されたワインが瓶詰め後、長い年月の間熟成されていきます。