Wine List 【 F-9553 】

ロワールのモンラッシェ
を造ると言われるジョリーの
海の味のワイン


標準小売り価格\4,500.、 Web価格はワインリストで

 ニコラ・ジョリー
キュヴェ・ド・シャトー
サヴァニェール AC

Nicolas Joly
Cuvee du Chateau 1999
Savennieres AC

産地 : フランス、ロワール地方、アンジュー地区
生産者 : ニコラ・ジョリー
ブドウ品種 : シェナンブラン
アルコール度:13.5%
バイオダイナミック農法のワイン

 輝く金色。香りはミネラルを含んだサッパリ系。いろいろな味わいが混じり渾然一体となった味わいで幅・奥行きともスケールが大きい。”海の味”つながりで言うと、プランクトンの豊富な河口かな? 余韻も長い。

 栽培・醸造方法は全てビオディナミ農法で、近代テクニックを使わない自然な造りをしている。ジョリー氏はジスカール・デスタンやジャック・シラクを輩出したフランスの最高学府である国立高等商業学院(ENA)を卒業、コロンビア大学院で経営学修士号(MBA)を取得、ウォ−ルストリ−トの超名門モルガン銀行で化学薬品工業への投資部門の責任者を務めていた。自然農法の第一人者である現在の彼とは、全く反対の立場にいたことになる。
1976年に米国より帰国、葡萄栽培の見習をはじめた。当初は、他の農家と同じように除草剤や化学肥料を使って栽培していたのである。しかし畑に昆虫がいなくなり、土壌も明らかに変質しているのに気づいた彼は、ルドルフ・シュタイナ−が提唱するバイオダイナミック農法に取り組むことを決めた。この農法を取り入れた当初は、近隣の栽培家より冷やかされたり、
『息子が帰ってきて、お母さんが可哀想だ』
などと非難されていたが、彼の決意は微動だしなかった。そして1983年頃から畑がよみがえり始め、豊かでエレガントなワインができるようになり、ルロワやペトリュスなども関心を持つようになってきた現在では、ビオディナミの中心的存在となっている。