DRCの真髄を全て継承した男
ジャン・ルイ・ライヤール

写真・文はインポーターのリリース・シートより借用 

・・・その創設以来,世界中のワイン愛好家を虜にし,おそらく,今後も世界一神秘なドメーヌとして君臨し続けるであろうドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(以下,DRC)。

そのDRCで40年間働いていた母(しかも,あのロマネ・コンティの畑のブドウの摘み取りを任されていた最も優秀な収穫人の1人)と,同じく37年間働いていた父を両親に持つ男がいる。それが,ジャン=ルイ・ライヤール/Jean-Louis Raillardだ。

DRCで数年働いたジョシュ・ジェンセンが創設したカレラをカリフォルニアのDRCとするならば、DRCで巡り合った両親の子に生まれ,DRCのセラーのすぐ裏手に住み,子供のころから両親の仕事(つまりDRCの栽培や醸造)を見て育ったライヤールは,まさに《DRCで生まれDRCで育ったDRCの息子》と言っても過言ではない。自身もDRCで働き,様々なネゴシアンでも働いたジャン=ルイは,現在,著名なボーヌ醸造学校で教鞭を取る傍ら,自身のドメーヌでワインを造っている。

平均樹齢50年という素晴らしい古樹の畑を所有する彼のワイン造りは,有機栽培(完全なバイオダイナミック農法に転換中),馬による耕作,遅い収穫,低収量,非除梗,高温発酵,澱引き回避,無清澄,無濾過,重力に逆らわない瓶詰めなど,正真正銘DRCから受け継いだブルゴーニュの王道を行く方法。引退した両親が40年間DRCで働いて培った的確なアドヴァイスが活かされていることも見逃せない。  

栽培面積3.5ヘクタール,年間総生産量7,000本前後という超ミクロ・ドメーヌであるため,これまで各種ガイドや評論家たちの間でも名前が知られておらず,造られるワインも極一部の愛好家だけに販売されていたという。神秘なるロマネ・コンティの神髄の全てを継承した男,ジャン=ルイ・ライヤールの造るスーパー・ブルゴーニュ・ワイン。


 

ドメーヌ・ジャン=ルイ・ライヤール
ニュイ・サンジョルジュ 2015 赤

Domaine Jean-Louis Raillard.
Nuit Saint-Georges
2015

 

WineList F-616

  

 

産地 : フランス、 ブルゴーニュ
畑 : レ・フルリエール畑、レ・シャルモア畑、レ・ゼルビュ畑、レ・サン・ジュリアン畑
格付け : ニュイ・サンジョルジュAC
生産者 : Dm.J.L.ライヤール
品種 : ピノ・ノワール
収穫 : 9月10日
平均樹齢 : 70年
熟成 : 14ヶ月
生産量 : 2,000本(単位収穫量33hl/ha)
アルコール度 : 13.5
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン、ミディアムフルボディ
醸造 : 手摘みで収穫したブドウを畑とセラーで2度に亘って選果した後、除梗は行わず、自然酵母のみでグラスウールの発酵槽で発酵を行う。発酵温度は33度。発酵前半はオープントップの状態で1日2回の櫂入れを行い、発酵後半は蓋をして、1日1回の櫂入れに留める。発酵期間は7日間で、引き続き5日間の果皮浸漬を施す。キュヴェゾンの期間は14日間。その後、発酵槽から引き抜いて圧搾し、Sirugueシリュグ社製の木目の細かいアリエ産のソフトな焼きのバリックに移して、シュール・リーの状態で熟成を行う。
2014年物の新樽比率は50%で、熟成期間14ヶ月。
熟成中、澱引きは行わず、瓶詰めの約1ヶ月前の高気圧の時期を見計って1回のみ澱引きを施し、無清澄・無濾過で、ポンプ等は一切使わず、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰めする。

4つの区画に由来する、平均樹齢68年を超える超古木のブドウから生まれる驚異的なポテンシャルを秘めたNSG。

 

澄んで生き生きとした赤く美しいローブ。香りはまだ閉じているが、空気に触れさせることによって、微かなレモンのタッチとともにチェリーの香りが表れる。フレッシュな味わいは、さくらんぼや新鮮なアーモンドの風味と共にとても複雑で、素晴らしいストラクチャーが備わっており、酸とタンニンのバランスが心地良い。樽の風味が心地良く、素晴らしい余韻がある。

 

 

2015年ヴィンテージについて(ライヤールのコメント)
2015年は暖かい4月のおかけで、例年よりもブドウの生育が早くスタートしました。5月から7月にかけては、暖かい日と穏やかな日が繰り返し訪れ、開花は比較的短い期間に安定して行われました。
6月と7月には、べと病が危惧されましたが、乾燥した天候で、その危険は去っていきました。造り手達は非常に穏やかに信頼できる時期を過ごしていました。造り手の中には、2009ヴィンテ−ジのような早い収穫を予想する人達もいました。しかし、7月は旱魃でブドウが水不足になり、色づきが遅れました。8月の初めに少し雨が降ったおかげで、色づきが始まりました。
8月末はやや涼しかったものの、ブドウは清潔で、熟成は非常に順調に進みました。私はもう少し待って、9月10日から収穫を始めました。収穫したブドウは選果の必要がないほど、均質な素晴らしい品質でした。
醸造においては、全房発酵によってアルコール発酵の期間が延び、自然アルコール度数の高い2015ヴィンテージのワインを完璧に補完してくれるフレッシュ感と果実味を保持しながらも、絹のようなタンニンを抽出することができました。
2015ヴィンテージは比較的少ない収量にもかかわらず、病害も少なく平穏な年で、醸造も問題なく進み、ピノ・ノワールの最もピュアな表現における大変バランスの取れたワインが生まれました。

 

レ・シャルモワ畑

レ・フルリエール畑

レ・サンジュリアン畑

ジャン・ルイ・ライヤールのワイン

 F-615_15 ライヤール、ブルゴーニュ レ・パキエ

 F-616_15 ライヤール、ニュイ・サンジョルジュ

 F-617_15 ライヤール、ヴォーヌ・ロマネ

 F-618_15 ライヤール、ヴォーヌ・ロマネ 1級 レ・ボー・モン


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