WineList 【 Au-012 】

白ワインのオーストリアが
大きな驚きをもたらした驚愕のカベルネ

　

ドメーヌ、ミュラー
カベルネソーヴィニォン

Domaine Muller
1997 CabernetSauvignon

生産地域 ：　オーストリア、シュタヤーマルク地域
生産者　： ドメーヌ、ミュラー
ブドウ品種 ： カベルネソーヴィニォン８７％、メルロ１３％
発酵　：　コンピューターで完全に温度管理をし、マロラクティック（乳酸発酵）はステンレスタンクで行われる。熟成は、新しいバリックで２０ヶ月。
アルコール度 ：　１３％
酸度　：　５．９g／L
残糖度　：　１．３g／L（辛口）
生産量　：　７００ケース（輸出２５０ケース）
容量　：　７５０ml
タイプ　：　赤ワイン。　フルボディ

黒味がかった赤紫で落ち付いた光沢。カシスなどの濃い果実香。これはカベルネソーヴィニォンという典型的な香の中にチョコレートなどを連想させる柔らかいナッティさも感じさせ、とても多面的な香と味わいです。複雑な要素が緻密に絡まりあって繊細なバランス。とても深みがあります。タンニンはしっかりしていながら、余韻は長い。
見た目としては、ラヴェル・デザインにもう少し配慮を期待したい。
　
オーストリアはクラッハーのトロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)などの貴腐ワインやソンホーフのシャルドネ、あるいはグリュナーフェルトリナーなどデザートワインや白ワインにおいて“世界の枠”を獲得しておりましたが、近年、赤ワインも国際舞台に登場してきました。中でも世界に大きな衝撃を与えたワインがコレ！ドメーヌ、ミュラーのカベルネ1997です。パーカーもかぎりなく１００点に近いと評価したという凄さなのです。
　
　

　ドメーヌ・ミュラー

　

　

1955年、Gunter Mullerの父親EmilがDOMANE MULLERを買い取る。Emil Mullerは、自分の所有しているワイナリーだけではなく、他のワイナリーと契約を結び、周辺の同じ品質のブドウを収穫することができるワイナリーらブドウを買い取り、ワインを醸造している。
若い頃、ムートン ロートシルトで勉強し、その後、カリフォルニアに渡り400haのワイナリーを所有、早くからコンピューターによる温度管理などに取り組んでおり、今では世界で最もテクノロジーの進んだワイナリーの１つに数えられている。現在は20haのブドウ畑を所有し、25haは借地でブドウを栽培。国際的コンクールでの受賞も数多くその名を世界に轟かせている。Gunter Mullerは醸造家としてだけではなくインポーターとしても有名で、現在はロマネ コンティやシャンパンのボランジェなどのオーストリア総代理店になっている。

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