トスカーナ州

アヴィニョネージ 社


Cantina Avignonesi :

アヴィニョネージっていうと「モンテプルチアーノの改革者」との枕言葉がつくほど今のモンテプルチアーノにとって欠かせない存在なのですが、ではどこが、何が「改革者」としての存在なのかというと・・・、早くからトスカーナで同じDOCGに認定されたワインの中で、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キャンティとこのモンテプルチアーノがあるのですが、知名度の点でキャンティに及ばず、クオリティでモンタルチーのに遅れをとっていました。それは、質への転換が遅れたこともありますが、キャンティがそうであったように同じDOCGでもメーカーによる質の差があまりにもおおきかった。多くの品種が認可され、その中に飲みやすくするという理由で白ブドウも認められていました。この白ブドウのブレンドがメーカー間の大きなバラツキを生み出してしまったのです。

 

アヴィニョネージはアヴィニョン人を意味するそうで、一時アヴィニョンに移されていたローマ法王庁がヴァチカンに戻る際、現地からつれてきた貴族を指す名称で、その末裔が興したカンティーナです。現在は、アヴィニョネージ家の娘アドリアーナと結婚したエットーレ・ファルヴォが采配をふるっています。エットーレは二人の兄弟を招きいれ、4つの農園とカンティーナを運営していますが、まず行ったのは、畑の整備、それと平行して品種の見直し。ここで白ブドウの混醸をきっぱりと止めたのです。
(現在のブドウ品種はサンジョベーゼのクーロンで地元でブルニョーロ・ ジェンティーレ80%、カナイオーロ・ネロ15%、マンモーロ5%)
そしてバリックを採用したのです。これに国際マーケットは反応し、アヴィニョネージの名声は高まり、モンテプルチアーノが初めてDOCGだという証を見せたのでした。それはヴィーノ・ノビレ(高貴なワイン)と呼ばれるワインにふさわしいものだった。以来、格にふさわしいモンテプルチアーノを造ろうとする後続者達の目標となったのです。
エットーレはこれだけにとどまらず、国際品種を使ったワインにも果敢に挑戦をはじめています。

取扱い中のアヴィニョネージのワイン

●i-6954 アヴィニョネージ、ロッソ・ディ・トスカーナ 1998

●i-6955 アヴィニョネージ、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 1997

 

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