プロバンス  

ドメーヌ サント・リュシー
Domaine Sainte Lucie



超現代的プロヴァンスバカンスのワイン
Made in Provence

ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのカップルがプロヴァンスにブドウ畑付きのシャトーを購入したり、 映画「プロヴァンスの贈り物」がヒットしたり、世界には南仏での生活に憧れる人々が沢山います。

「メイド・イン・プロヴァンス」は、
そんな人々のプロヴァンスへの憧れをワインのラベルデザインやボトルプレゼンテーションに巧みに取り入れ、多くの人々の注目を集めることに成功した超モダンなワイン。


<畑とテロワールについて>

ドメーヌの栽培面積は45ヘクタールで、大きく二つの区画に分かれています。
1つはサント・ヴィクトワール山の最初の斜面に位置し、小石が多い土壌で、ここからクラシック・キュヴェが生まれます。もう1つはサント・ヴィクトワールに連なった痩せた土壌で、ここからメイド・イン・プロヴァンスとイドロパットのキュヴェが生まれます。
ドメーヌの畑は砂利と泥灰石灰と粘土で構成される土壌で、ブドウのみが栽培できる非常に痩せた乾いた土壌です。ドメーヌの畑を地下12メートルからの断面で見ると、表土から以下の6つの異なる地層に分かれています。このような複雑な地層のため、ドメーヌの畑にはティラノザウルスの骨や卵の破片が混じった石が見つかることもあります。
●有機物が豊富な腐植土層の表土
●桃粘土層
●灰粘土層
●砂粘土層
●灰砂層
●海の化石の堆積物層の心土

ドメーヌの畑は、一年を通じて常に異なる風(最も有名なのはミストラル)が吹き付ける場所に位置するため、べと病や灰色カビ病といった寄生菌によるブドウの病気が殆ど発生することがありません。また、清潔で高質なブドウ栽培に適した日照に恵まれ、一年を通じて乾燥した温暖な気候のおかげで、農薬を使わずにすみ、フランスでも最も自然なブドウ畑の一つと見なされています。加えて、日中、サント・ヴィクトワール山に貯め込まれた熱が夜間にブドウを温めるため、夜間にも果実の成熟が進み、安定した熟成が可能となります。夏にはサント・ヴィクトワール山の石灰岩が白くなってブドウ畑に鏡のように反射するため、もともと多い日照量がさらに増大するという利点にも恵まれています。

 

<栽培品種について>

栽培品種はサンソーとグルナッシュが主要品種で、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン、カリニャンが補助品種として栽培されています。白はロール(ヴェルメンティーノ)とクレーレットが栽培されています。
多様な品種が栽培されていることで、シンプルなワインから複雑なワインまで多種多様なブレンドを可能となっています。テロワールの最上の部分が引き出されるように、各品種はそれぞれの品種に適した土壌と向きに植樹されています。例えば、グルナッシュは水捌けのよい乾燥した土壌で、シラーは心土の深い水捌けが良い土壌で、ロールは涼しく風の当たらない区画で、サンソーは最も石灰質の豊富な区画で栽培されています。ブドウ木の平均樹齢は5〜60年で、各品種の栽培面積は以下の通りです。
サンソー 13 ha 、グルナッシュ 12 ha 、 ロール 9 ha 、 シラー 8 ha 、
カベルネ・ソーヴィニョン 2 ha 、 カリニャン 0.5 ha 、 クレーレット 0.5ha

 

 

 

 

 

<栽培と収穫について>

環境と消費者への配慮からドメーヌの全ての畑は有機栽培に限りなく近いリュット・レゾネで栽培されています。寄生菌による病害に対しては、毎日注意深く畑を観察し、リスクが大きくなりそうな時に限り介入するという方法を取っています。このようにして、サント・ヴィクトワールの植物相と動物相の保護しているのです。
プロヴァンスでは水が少なく、草とブドウ木を競争させる必要性がないため叢生栽培は行っていません。ブドウ木の生育期を通して、畑を定期的に耕耘して雑草を取り除き、干ばつによる悪影響(ブドウ木が雑草と競合して水のストレスを持たないように)が起きないようにしています。
耕耘は機械で行い、年に6〜8回土を耕しています。プロヴァンスでは「1回の耕耘は2回の水撒きに値する」と言われるくらい重要な農作業です。鉱物質や化学物質の肥料は一切用いません。堆肥にはブドウ木の枝とブドウ滓などブドウ木に由来する有機物しか使いません。例えば、春の剪定の後、切った若枝は砕いて畑に撒かれます。圧搾した後のブドウ滓も畑に撒かれます。これは、畑から受け取った物の一部を土に返すという循環型農業です。こうすることによって地中の有機物の比率を恒常的に一定に保つことができるのです。
また、毎年秋には、ドメーヌの畑を羊飼いに明け渡して、昔行っていたように羊の群れを放牧します。さらに、5年に1回、羊の糞をベースにした堆肥を施しています。

 

 

 

 

収量に関しては、若木のブドウ木の場合はグリーン・ハーヴェストで調整していますが、樹齢20年を超えるブドウ木は、ブドウ木自身が自然に収量を調整するようになるため、グリーン・ハーヴェストは行わず、剪定での調整に限定しています。摘芽は毎年、全区画で手作業で行っています。ブドウに適切に日が当たるように、全ての区画のブドウ木が支柱に結び付けられています。
収穫は9月5日前後に始まります。収穫が近づくと、醸造所を完全に除菌し、発酵層は全て洗浄され、醸造の準備を整えます。その後の3週間、醸造所は24時間休みなしで活動します。この時期の仕事で、ドメーヌのテロワールとその年の仕事の全てが明確になるからです。ブドウをフレッシュな状態で収穫するために、収穫は夜に行われます。なぜなら、ブドウがフレッシュであればあるほど、漿果の色が果汁に拡散しないのです。現在のプロヴァンスのロゼのトレンドは、淡い色調と光沢のあるローブであるため、色素が拡散しない方が良いのです。このためブドウの漿果を潰さないように細心の注意を払って収穫を行っています。また、収穫したブドウはすぐに醸造所に運ばれます。フレッシュなブドウを収穫することは、ブドウの温度を下げるために必要なエネルギーの節約にもなるため夜の収穫は一石二鳥なのです。

 

<醸造について>

2000年に建設された醸造所は、不活性気体を用いた空気圧圧搾機や温度管理機能付きの発酵層などステンレス素材を用いた完全な設備です。醸造所の保存容量は、ステンレスタンクがトータル5500ヘクトリットル、樽(225リットルのバリックと600リットルの大樽)がトータル90ヘクトリットルです。ブドウのトレーサビリティーを遵守するため、また、由来する区画のテロワールに応じた最適の醸造方法を採用するために、ブドウは栽培された区画ごと別々に醸造されます。収穫から瓶詰めまでの工程は完璧な衛生状態で行われています。

 

ドメーヌ サント・リュシューのワイン

 F-3884 Dm.サント・リュシー、メイド・イン・プロヴァンス プレミアム ロゼ

 F-3885 Dm.サント・リュシー、メイド・イン・プロヴァンス プレミアム 

 F-3886 Dm.サント・リュシー、メイド・イン・プロヴァンス プレミアム 

<各種ガイドの評価>

『アシェット・ワインガイド』2008年版

2006メイド・イン・プロヴァンス プレミアム ロゼ 「クー・ド・クール」&「三ッ星」
2006メイド・イン・プロヴァンス プレミアム 白  「クー・ド・クール」&「二ッ星」
サント・ヴィクトワール山の麓にあるこの35ヘクタールのドメーヌがリリースした初めてのヴィンテージであるが、すでに2つの「クー・ド・クール」を獲得した。最初の「クー・ド・クール」は、薄い木イチゴ色のロゼで、チェリーやイチゴなどのレッド・フルーツの香りを発散し、エレガントな印象を残すビロードのような口当たり。2番目の「クー・ド・クール」は、2006年物のメイド・イン・プロヴァンス プレミアムの白だ。「二ッ星」に評価されたこの白は、目を見張る輝きで、洋ナシやグレープフルーツなどのとても芳醇な香りにまろやかさとフレッシュ感が混じり合っている。

『アシェット・ワインガイド』2010年版
2007メイド・イン・プロヴァンス プレミアム 赤
2006年に造られたドメーヌ・サント・リュシーのこのキュヴェは年々、本物の指標として頭角を現している。2006年物のロゼは、「三ッ星」と「クー・ド・クール」、白の2007年物は「二ッ星」、そしてこの赤は「二ッ星」と「クー・ド・クール」を獲得した。インクのような色合いで、チョコレートやトースト、スパイスなどのあらゆるニュアンスとともに、すぐに強烈なブーケが現れる。フィネスと力強さが結びつき、しっかりと溶け込んだタンニンに支えられた豊満なマティエールと余韻の長いフルーティさが感じられる味わい。ロゼのメイド・イン・プロヴァンス プレミアム2008も同様の力強さと凝縮感があり、グレープフルーツなどの柑橘果物のフレッシュ感がある。「二ッ星」評価。
ドメーヌ・サント・リュシーは、2011年版、2012年版の『アシェット・ワインガイド』でも他のキュヴェが「クー・ド・クール」を獲得しており、5年間で4度の「クー・ド・クール」獲得という偉業を成し遂げています。

 

『ル・ギド・ベタンヌ&ドゥソーヴ・デ・ヴァン・ド・フランス』2014年版
サント・リュシーは、3年前から我々の試飲でメキメキと頭角を現してきたサント・ヴィクトワールのドメーヌである。全ての区画はリュット・レゾネで栽培されている。ロール種が10%までブレンドされるロゼは、プロヴァンスで最もエレガントなロゼの一つである。白ワインも同様のニュアンスを備えている。
2012メイド・イン・プロヴァンス ロゼ
マンダリンやレッド・フルーツ、白胡椒のアクセントと共に、いつもどおりの噛みしめられるような果実味を備えたこの魅惑的なロゼは、様々な機会に楽しむことができる。
2012メイド・イン・プロヴァンス 白
面白いことにこの白ワインはソーヴィニョンのような香りを備えている。すぐに楽しめる果実味をベースとした生き生きとした味わい。

『ル・ギド・ベタンヌ&ドゥソーヴ・デ・ヴァン・ド・フランス』2013年版
ミッシェル・ファーブルは1978年にセザンヌにゆかりのあるサント・ヴィクトワール山の麓にこのドメーヌを創設した。ドメーヌ・サント・リュシーは、ミッシェルの子供達がドメーヌに参画した2005年から大注目を集めている。全ての区画はリュット・レゾネで栽培されている。ロール種が10%までブレンドされるロゼは、プロヴァンスで最もエレガントなロゼの一つである。白ワインも同様のニュアンスを備えている。
2011メイド・イン・プロヴァンス プレミアム 白
新鮮なアプリコットや白い花が支配的な香り、軽やかで生き生きとした味わい。
2011メイド・イン・プロヴァンス ロゼ
新鮮な果物を噛みしめたような味わいで、時間とともに素晴らしくなり、思わず歌を歌いたくなる。本当のご馳走である!

 

 

 

『ギド・デュセール・ジェルベ・デ・ヴァン』2014年版
サント・ヴィクトワール山の麓に位置するこのドメーヌは1978年にミッシェル・ファーブルによって設立され、栽培面積は40ヘクタールに広がっている。2005年以降は、栽培学や醸造学を修めたり、ワインのマーケティングを学んだり、海外や国内のワイナリーで研鑽してきたミッシェルの子供達がドメーヌに参画している。平均樹齢35年のブドウ木はダブル・コルドンで剪定され、乾燥した砂利の土壌で栽培されている。私は、サント・ヴィクトワール山に最も近い畑に由来するシラー60%とグルナッシュ40%から造られた2012年のキュヴェ・リドロパット・ロゼが格別に気に入った。低温での5時間のスキンコンタクト、酸化を避けた圧搾、そして低温による発酵、これら全てによってこのキュヴェが生まれた。
2011年のメイド・イン・プロヴァンス プレミアムの赤は傑出している。21日間の果皮浸漬と定期的な澱引きを行いながらのバリックによる9ヶ月の熟成によってタンニンが和らぎ、ワインが清澄され、凝縮した色調と力強く精緻な香り、カシスやグリオットなどの完熟した小さな果物とトリュフのノート、豊かでよく溶け込んだタンニン、そして並外れた熟成感を備えている。シラー60%、グルナッシュ30%、ロール10%のブレンドで、シュール・リーの状態で4ヶ月熟成させた2012年のメイド・イン・プロヴァンス プレミアムのロゼは、透き通ったバラ色の美しいローブと、イチゴや白桃などのフルーティな香り、そして微かに心地良いコクと程良い酸味がある。ロ−ル100%の2012年のメイド・イン・プロヴァンス 白は濃密で花のような香りを備え、非常にハーモニーが取れ、ハシバミやマルメロの心地良い風味が感じられる。2011年のメイド・イン・プロヴァンス 赤は、チェリーのニュアンスとともにまろやかさと豊満さが結びついている。

 

 

 

 

『レ・メイユール・ロゼ・デュ・モンド』
メイド・イン・プロヴァンス プレミアム ロゼ
真珠のような光沢を備えたピンク色のローブ。柑橘果物の強烈な香りにツゲとミネラルのタッチ。表現力豊かな味わいで、火打石のノートが感じられる。しっかりとバランスが取れている。プロヴァンスの最上100本の中(ベスト2か3)に数えられるワイン。

 

 

『ニューヨーク・タイムズ』
ロゼワインに正当な評価を。ドメーヌ・サント・リュシーは日中に飲みたいワイン。ギラギラと照りつける太陽の下、夏のランチとともに味わいたい。

 

『テール・ド・ヴァン』
ドメーヌ・サント・リュシーのロゼは、「メイド・イン・プロヴァンス」というその名前にオリジナリティがある。限定生産のボトルの形状も個性的である。柑橘果物や青リンゴなどのフレッシュな風味で、食欲をそそるワイン。

 

 

『ワイン・スペクテーター』
2009メイド・イン・プロヴァンス ロゼ 89点
微かに褐色を帯びた色合い。ドライ・チェリーやメロン、ホワイト・チョコレートなどの香り。豪奢なフィニッシュはストラクチャーがあり、フレッシュで、魅力的な粘性が備わっている。今すぐに楽しむことができる。

 

 

『レクスプレス 別冊スペシャル・ヴァン』2012年7月号
メイド・イン・プロヴァンス プレミアム ロゼ16.5/20点
ロールが10%までブレンドされているこのワインは、プロヴァンスで最もエレガントなロゼである。新鮮な果物を噛みしめているような味わい。

 

 

 

『ル・ヴィフ レクスプレス 別冊 スペシャル・ヴァン』 2011年7月号
メイド・イン・プロヴァス プレミアム ロゼ 16.5/20点
非常にハーモニーの取れたロゼで、フレッシュで胡椒のニュアンスのある美しいフィニッシュと共に、柑橘果物やスパイスを思わせる強烈な風味に魅了される。噛みしめられるような歯ごたえのあるロゼ。

 

 

 

『1000ヴァン・デュ・モンド』 セレクション2012
メイド・イン・プロヴァンス ロゼ (ヴィナリー銀賞)
パステルのニュアンスのある薄いバラ色のローブ。香りは大変甘美で、バラの花びら、ライチ、パッションフルーツなどのアロマを発散する。ビロードのような心地良い口当たりにはしなやかさも欠けてはいない。全てにおいてフィネスがある。