Wine List 【 S-9756 】

奥深いスペインワイン
未知なる味わい
ペドロ・ヒメネス種のグラン・リゼルバ
Don PX 1955

 

★パーカーポイント98点
ワイン・アドヴォケート216号2014年12月

 

単一畑・ヴィンテージの古い甘いワインの1955ドン・ペー・エキス・コンベント・セレクシオンは、非常に古いアメリカンオーク樽でゆっくり熟成され、蒸発により濃縮されることによって、より厚みを増します。320グラムの糖分は6.5グラムの酸で調和が保たれています。
味わいはチョコレートで覆われた砂糖漬けのオレンジ、スパイスが糖蜜の香りと共に感じられます。
「アロマはダークチョコレートに支配されている」と表現するものもいます。
非常に濃厚で、濃縮されたリコリス、バルサミコ、ミント、クスノキの香りが、時間と共に少しずつ変化していきます。
複雑で、希少でユニークなこのペドロ・ヒメネスの生産量は僅か10,400本です。
モンティーリャ・モリレスを代表するトロ・アルバラは、非常に古いヴィンテージの甘口ペドロ・ヒメネスを、少ずつ小ロットでリリースをし続けます。今回は2014年9月に瓶詰めさました。

 

このワイナリーは特別で、少し奇抜で変わっており、1922年に家族経営のワイナリーとして設立されたが、ルーツを辿れば19世紀まで遡ることが出来る。ワイナリーの中心部はコルドバ南部のアギラル・デ・ラ・フロンテラにある古い発電所にある。ここはモンティーリャ・モリレスのアペラシオンの中心部になり、収集家、発明家、起業家であるアントニオ・サンチェスが経営している。年間65万リットルのワインを販売し、40%が27ヵ国に輸出されている。アメリカ合衆国、イギリス、オーストラリア、そしてアジアでも販売量を伸ばしており、輸出マネージャーのアントニオ・ソルガトは「主に甘口ワインを輸出しており、フィノは難しい。」と語る。これは彼らに限ったとこではなく、モンティーリャ・モリレスは甘く濃い粘性のあるペドロ・ヒメネスがより有名だからだ。彼らが生産する全てのワインはもちろんペドロ・ヒメネスの白ブドウで、甘口ワインは、ブドウが天日干しされ、乾燥レーズンになる。そうして出来たワインは茶色で、樽の中で熟成と共に濃く、凝縮していく。一番古いものは、不透明な黒色で、琥珀色に縁取られ、潤滑油のように濃い。そして最も印象的なコレクションである単一畑のヴィンテージ・ペーエキスは、第二次世界大戦時まで遡る。

ボデガ トロ・アルバーラ
ドン・ペー・エキス
1955 コンヴェント・セレクション
モンテーリャ・モレス

Bodegas Toro Albala, SA
Don PX
1955 "Convento" Seleccion
Montilla Moriles DO


産地 : スペイン、アンダルシア州コルドバ、モンテーリャ・モレスDO
格付け : グラン・リゼルバ
生産者 : ボデガ・トロ・アルバーラ社(オーナー:アントニオ・サンチェス氏)
ブドウ品種 : ペドロ・ヒメネス(PX ペー・エキスはペドロ・ヒメネスの略) 
アルコール度 : 16.5%
容量 : 750ml
瓶詰め : 2014年9月
生産量 : 10,400本(750mlの数量)
酒種 : 甘味果実酒
ラベル : 古いオークを薄くルライス(柾状)してプリントラベル
荷姿 : 1本木箱入り( 木箱の接着剤の匂いが抜けておりません)
入荷 : 2017年12月24日
タイプ・味わい : フォーティファイド・ワイン、深淵でコクのある甘口
評価 : パーカー 98点 

ドン・ペーエキス・コンベントは限定生産で、リクエストに応じて瓶詰めをしています。1955ヴィンテージのこのワインは2014年9月に瓶詰めされました。ボトルにはシリアルナンバーが記載されます。
ワインの伝統産国、スペインの懐の深さを感じさせる1本。
長期間の熟成を経たバルサミコにも似た濃い黒褐色。粘土もあり、甘口を造る品種の女王、ペドロ・ヒメネスの底知れないパワーをみせてくれます。もちろん極甘口ですが、時空を超えて昇華した味わいは、口に含んだ一口を深くいつまでも口の中に留めて置きたい思いにかられます。
「ドン・ペー・エキス」、恐るべし!


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トロ・アルバーラ社のパティオ
【インポーターのリリースシートより】
トロ・アルバーラは1844年に設立された歴史あるペドロ・ヒメネスの造り手です。モンティーリャ・モリレスで何世紀にもわたる伝統的な手法をかたくなまでに守り続けるクラッシクな造りで、最高のペドロ・ヒメネスを造り続け、スペインの国宝とも呼ばれています。大陸性の乾燥した土地で作られたブドウは糖度が非常に高い状態で収穫され、丹念に麦わらの上に置かれます。約2週間、太陽光の下で干され、さらに糖度を上昇させます。干しブドウのようになったブドウをプレスにかけ圧搾を行い、発酵が始まると酒精強化を段階的に施し、糖分をワインの中に閉じ込めます。その後長い熟成の期間を経て瓶詰めされています。これらのワインはきわめて少量の生産量しかなく、1930年代の樽まで最高の状態で大切に保存されています。ワインはオーダーを受けてから瓶詰めされ、それまで樽は一切手を触れられることなく熟成されます。創設者の子孫であり、現在の所有者であるサー・アントニオ・サンチェスによって、狂信的ともいえる高潔さを持って、このスペインの国宝は維持されているのです。

レス地区にはPX(ペドロ・ヒメネス)のブドウ畑は存在しないのいで、シェリーの甘味添加につかわれるほとんどのPXや、シェリー醸造家が古いPXの高価なスペシャルボトルを出すときにはモンテーリャの物が使われています。これは公的に認められていることです。
安いシェリーの代わりにワインを製造し、マス・マーケットに切り込もうという動きがこの地区で一般化した中で、トロ・アルバーラは、典型的なクラシックなモンテーリャの製造と保存に貢献してきた現存するわずかな、おそらく唯一の農園です。この努力が実り、トロ・アルバーラは現在スペインで最も権威ある名を誇っており、パリの三ツ星レストラン「ルキャ・キャルトン」でもオンリストされています。


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