Wine List 【 S-3522 】

ラファエル・パラシオス最強の<白>
2020年ヴィンテージは
ワイン・アドボケイトで 100点
2020 Sorte O Soro

 

WA誌のテイスター ルイス・グティエレス氏は、この2020年物について「最高級のヴィンテージで、電撃的な仕上がり。これは、ラファエル・パラシオスがこれまでに生産した最高のワイン。嘘偽りなく世界一流。この世のものとは思えない、現実離れした素晴らしさ」と最高の賛辞を述べている。また、デカンター誌が今年6月に行ったパネル・テイスティングのゴデーリョ特集でも全62本の内、傑出したワインとして単独首位に立ったのがソルテ・オー・ソロ2020だ。ロウロ、アス・ソルテスも高得点を収め、ラファエル・パラシオスが手掛けるスペイン最高峰 辛口白ワインの評価は高騰し続けている。

 

ペイン最高のブランコが誕生した。プリオラートのカルトワイン「レルミタ」のアルバロ・パラシオスの実の弟、ラファエル・パラシオスが造る白ワインだ。フランスでワイン醸造を学んだ後、オーストラリアに渡ったラファエルは、そこで白ワイン造りに開眼。スペインに帰国後、兄のアルバロと共にリオハのパラシオス・ラモンドを運営していたが、兄とは違う道を歩むことを決断。
2004年、バルデオラスに葡萄畑を購入し、スペイン最高の白ワインを造る夢への挑戦を始めたのだ。この地では、多くの農家が標高の低い場所や渓谷の下に葡萄畑を所有している。しかし、ラファエルは、標高600m以上で、白ワインにとって最高とされる花崗岩土壌の南向きの斜面にある段々畑を選んで購入。土着品種である
ゴデーリョ種の古樹の葡萄から、初めてのワインとなる<As Sortesアス・ソルテス>を生み出したのだ。
パラシオス家の血は、やはりすごかった!このアス・ソルテスは、バルデオラスでのラファエルの初挑戦にも関わらず、2005年物がワイン・アドヴォケイトで92点、ワイン・スペクテーターでも92点、ペニンガイドでは93点を獲得し、スペインワイン界に衝撃を与えたのだ。
しかし、超極小生産のため購入できたのは一部の限られた人のみ。このため、翌年ラファエロは<
Louro do Boloロウロ・ド・ボロ>というセカンド・ワインを醸造。自身のワインをより手頃な価格で多くの人に飲んでもらい、ゴデーリョ種やDOバルデオラスに関心を持ってもらいたいとの願いを込めてリリースしたのだ。こちらも初ヴィンテージがWAで91点を獲得。一方のアス・ソルテスの2006年物は、IWSで92点、ペニンガイドではスペインの辛口白としては別格の94点を獲得し、ラファエルの白ワインの名声はもはや不動のものとなったのである。

そのラファエル・パラシオスが2013年に渾身のキュヴェをリリースした。
その名も
【ソルテ・オー・ソロ】。当然ゴデーリョ100%で樽熟成は僅か8ヶ月程度。アドヴォケイト誌では「まるでドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサ」のシャブリだ!」と断言している。シャルドネではない「ゴデーリョ」でここまで言わしめるこのトップ・キュヴェ【ソルテ・オー・ソロ】

 

(当主ラファエルのコメント)
"私のワインはスペイン国内のすべての星付きレストランでサービスされている。とても誇りに思う。
ドメーヌ・ルフレーヴ当主がスペイン旅行中に三ツ星レストランでソルテ・オー・ソロをオーダーし、「これほどまでに私のピュリニー・モンラシェに類似しているワインに初めて出会った。」と直接メールが届いた。
メゾン・シャプティエもスペイン旅行中に、私のワインを飲み感激して蔵元に訪問してくれた。
マダム・ルロワもまるで自分のピュリニー・モンラッシェを飲んでいるようだと絶賛してくれた。
トップ・シェフたちが私のワインを気に入ってくれて、おすすめしてくれているのでとても嬉しい。"

ミシュラン3つ星(全9店舗中9店舗でオン・リスト)
・アル・サリェー・ダ・カン・ロカ(ジローナ) ・アケラレ (ギプスコア) ・アルサック(ギプスコア) ・マルティン・ベラサテギ(ギプスコア) ・アズルメンディ(ビスカヤ) ・キケ・ダコスタ(アリカンテ)・サンセローニ(マドリード) ・ディベルショ(マドリード) ・サンパウ(バルセロナ)

ミシュラン2つ星(全23店舗中23店舗でオン・リスト、一部抜粋して記載
・ムガリッツ(ギプスコア) ・アトリオ(カセレス)  ・ラ・テラサ・デル・カシノ(マドリード) 
・カリマ
(マラガ)・ラモン フレイシャ(マドリード) ・カサ・マルシアル(アストゥリアス)他多数


 

 

 


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ラファエル・パラシオス
ソルテ・オー・ソロ 
ヴァルデオラス

Rafael Palacios S.L
2020 Sorte O Soro
Valdeorras D.O.  


産地 : スペイン、ガリシア地方、ヴァルデオラスDO
生産者 : ラファエル・パラシオス
畑面積 : 0.47haの単一畑(栽培地域:バリェ・デル・ビベイ,サンタ・クルス・ド・ボロ)
標高 : 720m
ブドウ品種 : ゴデーリョ種100%
樹齢 : 41年
収穫 : 手摘み
単位収穫量 : 24hl/ha
発酵・熟成 : バイオダイナミックで栽培されたゴデーリョを樽発酵の後,シュール・リーの状態で8ヶ月熟成。
アルコール度 : 14.0%
容量 : 750ml
生産本数 : 2,800本(2011が初ヴィンテージ。2015は日本に30本限定)
タイプ : 白ワイン。 辛口
 : ビオデナミ

   

スモーキーでミネラルが感じられる。さらに豊潤なハーブ,アニスやバルサミコのノート。口当たりはキレが良く,綺麗な酸とビロードのようなテクスチャーを持ち,極上のブルゴーニュのシャルドネを連想させる。深みのあるフレーバーが幾重にも重なる。
非常に気品が高く、タンジェリン・オレンジの皮、木蓮の花のアロマの特徴がある。柔らかなミネラルがあり、とても繊細で優雅だ。口内でも飛び切り豪華で、酸とミネラルのバランスが素晴らしい。

 
2014Vnt : 『ワイン・アドヴォケイト 2016年4月(224)号』★97/100点
私は,ソルテ・オー・ソロ 2014の試飲を心から楽しみにまっていた。本当に感銘を受けたワインで,これまでに2011年と2009年の2つのヴィンテージしか存在しない。ソルテ・オ・ソロと呼ばれる区画は,標高720メートル,南西向きのバルデオラスのオ・ボロ地区,サンタクルス村のビベイ・バレーにあり,樹齢41年のゴデーリョが栽培されている。花崗岩の基層に砂,クオーツ(石英)と片岩の要素を含み,高酸度かつ完璧な成熟という希に見る見事な組合せの非常に上品なワインを生み出す。このワインは500リットルのフレンチ・オーク・バレルの新樽で発酵を行い,発酵終了後,引き続き同じ樽で澱と一緒に7ヶ月熟成させている。オークの痕跡はない。非常に気品が高く,タンジェリン・オレンジの皮,木蓮の花のアロマの特徴がある。柔らかなミネラルが感じられ,とても繊細で優雅だ。口中でも飛び切り豪華で,仰天するほどの酸と驚愕のバランスで,優美な奥深さに強い意志を感じる,まさに諺の“Iron Hand in a Velvet Glove=衣の下の鎧,外柔内剛”だ。花崗岩がもたらす衝撃的なミネラル。世界レベルのエレガントなワインで,スペイン最高峰の白ワインのうちの1つだ。他のヴィンテージにも感銘を受けたが,この2014年は素晴らしい。ブラボー!総生産本数は2,800本。2015年6月瓶詰め。

 

2011Vnt :
『ペニン・ガイド』★97/100点(白ワイン ベスト2)
『ジャンシス・ロビンソン』★18.5/20点(スペイン産白ワイン最高点)

 

スペインワイン産地、D.O.バルデオラス

ガリシア州東部にあり、カスティーリャ・イ・レオン州と接しているバルデオラスは伝統的なガルナチャやパロミノが栽培されていました。
バルデオラスのワイン産地としての復活には古くからある畑を再構築することと、ブドウ栽培と醸造技術を近代化させることが不可欠であった Orenseオレンス地方の南西に位置するバルデオラスはガリシアへの入り口である。Silシル川を望む深く肥沃な谷からなり、花崗岩と粘板岩の魅惑的な地勢に主役のブドウ、クルミ、そしてオリーヴの木々が生い茂る。

東から西に伸びるVia Nova ビア・ノバと呼ばれるローマ時代の道が貫くバルデオラスはローマ帝国が金を探しに訪れる地であり、その通り道でもあった。この特有の地中海と大西洋気候が入り混じるバルデオラスの地にブドウを持ち込んだのもローマ人だ。ローマ時代が終わってから10世紀まで、この地でのブドウ栽培の痕跡はない。10世紀頃になるとブドウ樹に関する記述を見ることができ、それらの一部の樹は今も生きている。19世紀になるとフィロキセラの被害を受け、大部分のブドウ樹が倒れてしまった。これにより農家はフィロキセラに強いアメリカの台木を用いることを余儀なくされた。しかし台木の導入により収量は増えたが、果実味に溢れたバルデオラス・ワインの特質を奪われる結果となった。この状況は、高品質、競争力、利益のあるワインを造るために地場品種を復活、補強、活用することを目的とした畑の再構築計画の始まりである1976年まで続いた。伝統と近代テクノロジーの両方に力を入れたバルデオラスD.O.統制委員会はゴデーリョやメンシアといった地場品種をゆっくりと時間を掛けて回復し、洗練された舌を持つ世界的に有名な人々をも満足させる、バルデオラスの地に基づいた最高品質のワインを造り上げることに成功している。

D.O.バルデオラスの栽培地域はRubiaルビア、Carballeda de Valdeorrasカルバリェダ・デ・バルデオラス、O Borco de Valdeorrasオ・ボルコ・デ・バルデオラス、Vilamartin de Valdeorrasビラマルティン・デ・バルデオラス、A Rua de Valdeorrasア・ルア・デ・バルデオラス、Petinペティン、LaroucoラロウコそしてO Boloオ・ボロ地区に存在する。これはシル、Xaresサレス、Bibeiビベイ川流域を全て覆うもので、45のボデガが所有する畑の総面積は1,341ヘクタールを数える。気候はガリシアの他の地域より乾燥しており、大西洋からの影響と大陸性気候がバルデオラスを特別な産地としている。平均気温は11度で(最高気温33度、最低気温−8度)平均降水量は850〜1,000ミリメートル。日照時間は長いが降水量が多い。土壌は様々である。最も多いのは粘板岩が主で表土が浅く石が豊富で石灰質の土地、花崗岩が主で表土が深く砂の多い地、そして巨石があちらこちらに見られるテラス式の堆積物が主な土壌。品種は白ワイン用としてゴデーリョが最も適しているがDona Blancaドニャ・ブランカとPalominoパロミノも植樹されている。赤ワインには最近注目を集めているメンシアを筆頭にMerenzaoメレンサオ、Alicanteアリカンテ、Grao Negroグラオ・ネグロ、Tempranilloテンプラニーリョ、Brancellaoブランセリャオ、Sousonソウソンが栽培されている。しかし根本的には、バルデオラスでは2つの単一品種のワインが造られていると考えてよい。最も象徴的なものはゴデーリョの白ワイン。りんご、桃、グレープフルーツ、バナナの洗練された果実のアロマを持ち、黄、黄金又は麦わらの色調を具えている。ワインはしっかりとした骨格で力強く、味わい深い。また、美味でバランスも良くアルコール度数の平均は12.5%である。最も秀でている赤はメンシア種から造られる。強い紫の色調でブラックベリー、赤スグリ、クランベリーなどのエレガントな果実のアロマを持つ。軽やかでアルコールと酸のバランスが良く、食欲をそそる余韻の長いワインだ。
バルデオラスD.O.統制委員会が行った最近の調査によると近年のワイン販売量は350万リットルほど。輸出は121,160リットルで全体の3.46%となっている。最も多く輸出されたワインはゴデーリョ単一のワインで輸出総数の10%を占める。スウェーデン、ドイツ、イギリスがEUの中の主な輸出国で、アメリカへの輸出額は著明なワイン評論家の高評価が手伝って著しく伸びている。
まとめとして、バルデオラスのテロワールの真髄となる厳選された質のワインを市場に送り出すため、生産者は伝統と近代技術を駆使し、一生懸命努力している。だから今、積み重なる調査の日々と栽培及び醸造に関わる新しい技術の導入により、やっと相応しい評価が与えられるようになったのだ。

 ラファエル・パラシオスのワイン

 ● S-3520 ラファエル・パラシオス、ロウロ・ド・ボロ

  S-3521 ラファエル・パラシオス、アス・ソルテス

  S-3522 ラファエル・パラシオス、ソルテ・オ・ソロ

 

「パラシオスの名前がつくだけで、ワインが魔法を帯びる。
これはまさにコート・ド・ボーヌのシャルドネだった。
・・・5年後には世界を席巻しているだろう。
ピュリニィ・モンラッシェと結びつける評論家が多いのは無理もない・・・。
YOMIURI ONLINE 2011年7月1日

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