産地　：　スペイン、カタルーニャ地方、コステル・デル・セグレ地区DO
格付け　：　クリアンサ
生産者　：　カステル・デル・レメイ社
ワインメーカー　：　イサベル・マルサ
畑面積　：　８０ha
品種　：　テンプラニーニョ（樹齢１５年）５０％、カベルネソーヴィニォン（樹齢２５年）２０％、ガルナッチャ（１５年）２０％、メルロ（樹齢２０年）１０％
発酵　：　ステンレスタンクで７日間アルコール発酵、マロラクティック発酵１５日間
収穫　：　９月中旬〜１０月下旬
熟成　：　フランス産とアメリカ産のオーク樽で１０ヶ月熟成
アルコール度　：　１４．０％
生産量　：　８６，０００本
タイプ　：　赤ワイン。　フルボディ
希望小売価格　：　￥２，９４０．

強いチェリーレッド色。フルーツやハーブ類とともにチョッピリ樹脂のような香りも感じられますが、主体は果実のジャム・・・。
香ばしさも持ち合わせ、力強い味わいに仕上がったワイン。余韻も楽しめます。

クリアンサの格付けでありながら、ラベル等にはその表示がありません。これにたいしてレメイでは、
「そういった言葉は単にマーケティング用の言葉であり、いいものを造るためには必要のない言葉である。・・・中略・・・一番大切なのはどの作り手が造ったかということ。」というカステッリ・デル・レメイの姿勢からだそうです。

イサベル・マルサ氏

　

Castell del Remei　：
カステッル・デル・レメイは、バルセロナから電車で約２時間、エスカルゴと農業を主な産業としている「ジェイダ」という町から車で約１時間のところにあります。
この地に移り住んだ最初の創業者・ジローナ家は貴族の出身で、運河を作り水をひき、乾燥して赤茶けた町に緑をもたらしたそうです。ワイナリーの創業は1780年です。この他にジローナ家は銀行をはじめたり、鉄道を敷いたりとワイン等の農業だけだなく、町の中心的存在として栄えました。
現在はパリ大学で農業工学を学んだビジネスマンのカルロス氏が情熱をもってワインつくりに励んでいます。既存のぶどう品種のほか、カベルネ、メルロといった国際品種も栽培し、さらには最新技術・設備等も積極的に取り入れ、モダンスタイリッシュなワインを生み出しています。ワインの品質の高さは、輸出比率が約７０％ということからも推測できます。
スペイン国内では、アルサックArzak(バスク)、マルティン・ベラサテギ Martin Berasategui(バスク)、サン・パウ Sant Pau(カタルーニャ)、エル・ブジ El Bulli(カタルーニャ)、カン・ファベス Can Fabes(カタルーニャ)の三ツ星レストランや多くの星つきレストランでリスト・オンされているほか、スペイン国内に９２ある国営宿泊施設『パラドール』のレストラン全店でもリスト・オンされています。