WineList 【 Nz-2730 】

白の国、ニュージーランドの赤ワイン


ペリグリーヌ ワインズ
セントラル・オタゴ
ピノ・ノワール

Peregrine Wines
2000 Central Otago
Pinot-Noir


産地 : ニュージーランド、南島・セントラル・オタゴ地区
生産者 : グレッグ・ヘイ
ワインメーカー : リッジ・バウアー
品種 : ピノ・ノワール
ブドウ糖度 : 24.5ブリックス度
収穫 : 手摘2000/04/26〜05/01
アルコール度 : 13.5%
熟成 : 9ヶ月。フレンチオーク(新樽38%、古樽62%)

ニュージーランド南島の南部の内陸地はセントラル・オタゴと呼ばれるワイン産地。ワイナリーのペレグリーヌはオタゴ地区に生息するハヤブサのことで、ラベルには青地に金色でこのハヤブサがシンプルにデザインされています。3種類のクローンのピノ・ノワールが使用されているといいます。熟成は新旧のフレンチ・オークで9ヵ月。ラズベリー、チェリーなどの凝縮した香りと味わいで、寒冷地らしいキリリとした上品さがあります。

Silver Medal - NZWS Royal Easter Wine Show 2001.

セントラル・オタゴ Central Otago :
世界で最も南にあるワイン産地。イメージとしては南アフリカの西ケープ州だが、実は南緯約45度にあるニュージーランドの南島中央部セントラル・オタゴ地区が世界最南端となるらしい。
19世紀、金の採掘で賑わっていたころに既にこの地区でワインが造られていたという記録があるが、本格的なワイン産業としては比較的新しい。ブドウ栽培面積は279ha(2000年)で、ピノ・ノワールがその半分を占めている。そして、2003年までにはブドウ畑の面積は73%増加し、全体で約500haにまで拡大すると予測されている。そのうち、ピノ・ノワールが2/3を占めることになる。この地区のピノ・ノワールが注目され、植え付けが急増している。ピノ・ノワールに続く品種がシャルドネ、リースリング、そしてピノ・グリ。
「海からあまり離れていない」ことが特徴のニュージーランドのワイン産地にあって、セントラル・オタゴはタスマン海からも太平洋からも離れた内陸部にあるため、大陸性気候をもつ。冬はとても寒く、乾燥し、夏も乾燥した暑さが続く。冬と夏という2つのはっきりした季節に分れるという。また、昼夜の気温差も大きい。ブドウの生育期間はふつう開花から収穫まで100日といわれるが、ここでは130日」以上あるため、ゆっくりと成熟し、ブドウの風味が凝縮されていくのが特徴。年間日照時間は1950時間で、平均年間降雨量は615mlとニュージーランドのワイン産地で最も少ない。また土壌もほかの地区と異なり、雲母の堆積やシストがシスト・ローム質と交ざる。ニュージーランドで最も海抜の高い(平均300m )位置にブドウ畑のある地区でもある。
クイーンズタウン近郊のカワラウ河口、ワナカ湖、アレキサンドラの3つのエリアに分れ、全体の栽培面積の70%がクロムウェル盆地に集中する。
(ヴィノテーク、2001/07月号より抜粋)