WineList 【 i-8518 】
現当主ジュゼッペ氏は2003年にワイナリーを引き継ぎ、一族の財産である伝統を尊重しながらも革新的に厳しい基準をクリアした有機農法を取り入れ、古いものと新しいものの調和をはかりながら新しい時代に突入した。 ワイン造りは良き友人でもあるフランク・コーネリッセンの影響を受けつつも、ミクロクリマの研究、畑ごとの醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。 畑はエトナ火山の北斜面標高約650mから780mの間に25haほどを所有し、15haの葡萄畑のほかオリーヴ、ヘーゼルナッツなどを栽培。 樹齢は50年から100年を越えるものまであり、収量は1ヘクタールあたり35キンタルと超低収量。 (これは頻繁な摘果と収穫時の選果による結果である) 古い畑では葡萄樹の仕立てはアルベレッロというエトナの伝統的な株仕立てをそのまま引き継いでいる。
産地 : イタリア、シチリア州(19)エトナ山の北側、標高700mの畑 生産者 : ジローラモ・ルッソ エノロゴ : サルヴォ・フォティ ブドウ品種 : ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カップチョ2% 樹齢 : 50〜100年 単位収穫量 : 醸造 : 8〜10日間マセラシオン。発酵はステンレスタンクで行い。通常28~30度で行われる。熟成は2~3年使用されたフレンチバリックで14ヶ月間熟成。 アルコール度 : 13.5% 年生産量 : 本 容量 : 750ml タイプ : 赤ワイン。フルボディ : 有機栽培
イタリアのホット・スポットと言われる注目の産地、エトナ。そのエトナのテロワールを表現する品種と急に持ち上げられるようになったネレッロ・マスカレーゼからの赤ワイン 落ち着いたあずき色。樽熟成により火山性溶岩土壌に由来する金属的なムネラルは柔らかくマスキングされていますが、特有の味わいの片鱗は感じられる。大人びたネレッロ・マスカレーゼといったところでしょか。「アレグラコーラ」とは異なった魅力を見せる1本。
イタリア南部に位置するシチリア島は、約1,500kmの海岸線を持ち、四国の約1.4倍の地中海最大の島です。 その北東部に位置するエトナ山は、標高3,326m、直径約140kmのヨーロッパ最大の活火山。 古代よりローマ神話に登場する火の神、ウルカーヌスの冶金場とされ、現在も常に噴火し続けています。 噴火によって広がった火山性の肥えた土壌の恩恵を受けて、その斜面から麓にかけては、アーモンドやオリーブや果樹園、そしてブドウ畑が広がっています。