WineList 【 i-3271 】

 

ラツィオの新星ワイナリー “レ・ローゼ”

ヴェロネッリ2011版ではリカルド・コッタレーラの
ファレスコの白<フェレンターノ>と
同じ評価(89点)を獲得!
La Faiola 2009


イタリア

 

 

通常,『ヴェロネッリ』は得点だけの掲載が多く,コメントが掲載されるのは特定の一流ワイナリーに限られる。しかし,レ・ローゼに関しては,2010年版でも2011年版でもヴェロネッリのコメントが掲載されている。
特に,『ヴェロネッリ/2011年版』では,「このまま成長すれば,ラツィオの白ワインの概念を根底から覆し,地場品種から造られたワインの品質向上に大きく寄与するだろう」という異例の賛辞のコメントが掲載された。

レディガッフィ、メッソリオを生み出した天才エノロゴ
ルカ・ダットーマの新たな挑戦は白ワイン!
ルカ・マジックが冴えわたる

イタリアで「時代の寵児」と呼べるエノロゴは,ルカ・ダットーマをおいて他にないだろう。
今やペトリュス,ル・パンと並ぶ世界最高峰のメルロー・ワインとなったトゥア・リータの<
レディガッフィ>も,レ・マッキオーレの<メッソリオ>も,90年代にダットーマがコンサルタントとして生み出したカルト・ワインだからだ。
2000年には自身のワイナリーから<スイサッシ>,<ドゥエマーニ>などのカリスマ・ワインも手がけ,押しも押されぬスーパー・エノロゴとなった。ダットーマはトスカーナを本拠に活動しているが,ラツィオ州で唯一コンサルタントをしている蔵元がある。驚くべきことに,それは白ワイン造りをメインにする<レ・ローゼ>というワイナリー。

2003年にローマの実業家によって創設されたレ・ローゼは,ルカ・ダットーマが設立当初からコンサルタントを務め,フランスのロマネ・コンティの苗木家から最上のブドウの苗木を取り寄せて植樹,土作りの段階から有機栽培を導入するなど,彼の全面的な監督でまったくのゼロから誕生した新生ワイナリーだ。
初ヴィンテージは2007年だが,翌年の2008ヴィンテージで早くも『ドゥエミラヴィーニ』と『ヴェロネッリ/2010年版』に登場。
「このまま成長すれば,ラツィオの白ワインの概念を根底から覆すだろう」とのコメントも受け,センセーショナルなデビューを果たした。さらに,最新の『ヴェロネッリ/2011年版』では,同じ著名なエノロゴであるリカルド・コタレッラのファレスコの白のプレステージ・キュヴェ<ファレンターノ>を越える91点の評価を獲得し,デビューわずか3年でラツィオの大注目ワインとなった。マルヴァージア,ヴェルディッキオ,フィアーノというラツィオの地場品種から生まれる白ワインを,国際的に洗練された味わいに昇華させたダットーマの手腕は敬服に値する。ダットーマが心血を注ぎ込んだ超新星ワイナリーが,レ・ローゼだ。



有機栽培

 

アツェンダ・アグリコーラ レ・ローゼ
ラ・ファイオーラ  
ラツィオ 白

Azienda Agricola Le Rose.
2009 La Faiola
Razio IGT


産地 : イタリア、ラツィオ州(12)、IGTラツィオ
土壌 : カルシウムやマグネシウム,リンに富んだ典型的な火山土壌
生産者 :  アズェンダ・アグリコーラ レ・ローゼ
(オーナー:カタルド・ピッカレータ)
コンサルタント : ルカ・ダットーマ氏
ブドウ品種 : フィアーノ50%、ヴェルデッキオ50%
栽培方法 : 有機農法で栽培
収穫 : 2009年9月10-20日にかけて手摘みで収穫
単位収穫量 : 35hl/ha
醸造 : 直接圧搾。12度に冷却して12時間の前清澄を施す。その後,セメントとステンレス・タンクでアルコール発酵を行う。発酵温度は14度で,発酵期間は16-20日間。マロラクティック発酵は行わない。
熟成 : 発酵後,フランス産のオークに移して9ヶ月間熟成させ,無清澄で瓶詰
容量 : 750ml
アルコール度 : 13.5%
生産本数 : 9,000本
タイプ : 白ワイン。 辛口
希望小売価格 : ¥2,415.
評価 : ヴェロネッリ2011年版89点


ラツィオ州

ワイン名のラ・ファイオーラとは,アツィエンダで初めてブドウ樹を植樹した丘の名前。

強烈な麦わら色の色調。白い果肉の果物やエキゾチック・フルーツを思わせる香りに,ミネラル感を伴ったフルーティーな花のニュアンスが感じられる。フレッシュでまろやか,そして花のアロマの余韻を残す口中。滑らかさと複雑さがある洗練された味わいで,火山性鉱物質が豊かな土壌に由来するミネラルが感じられる。

 

 

 

 ワイナリー

 

 

 

 

レ・ローゼは,2003年にローマの実業家,カタルド・ピッカレータ/Cataldo Piccarretaによって創設されたアツィエンダ。ピッカレータ夫妻が友人を交えたディナーで,ルカ・ダットーマ/Luca d'Attomaと知り合いになり,その縁でワイナリーの設立段階から彼にコンサルタントを依頼した。ワイナリー名のレ・ローゼは「バラ」のこと。ワイナリーの前の通りにバラが咲いていたことから,このように命名された。
 レ・ローゼの目標は,リッチでありながら上品で,すぐに分かる個性を備え,しかも攻撃的でないワインを造ること。そのために,この地でよく知られているマルヴァージア,この火山地域に昔から存在していたフィアーノ,地元で「緑のトレッビアーノ」と呼ばれているヴェルディッキオ,そして甘口ワインに使われるプティ・マンサンとグロ・マンサンを栽培することを決断した。
 ピッカレータはダットーマとともに,レ・マッキオーレやドゥエマーニを視察するなど意気投合。自身のワイナリーでバイオダイナミックを実践し,栽培にも精通するダットーマの進言で,フランスのロマネ・コンティの苗木家からアツィエンダの畑の土壌にあったクローンの苗木を取り寄せて植樹,土作りの段階から有機栽培を導入するなど,ダットーマの全面的な支援の下,この新生ワイナリーを誕生させた。
 ワイナリーの畑は,ローマの南東30キロ,ジェンツァーノ・ディ・ローマ/Genzano di Romaとヴェッレトリ/Velletriのあいだのカステリ・ロマーニの丘に位置する。土壌は深く,カルシウムやマグネシウム,リンに富んだ典型的な火山土壌。栽培面積は8.5ヘクタールで,植樹比率は1ヘクタールあたり6,000本。南向きで海抜350メートルに位置する。ポンツィアーノ諸島の正面に位置しているため,気候は南からのシャープで安定した風を受ける。栽培品種はフィアーノとヴェルディッキオが2ヘクタールずつ,マルヴァージアが1.5ヘクタール,グロ・マンサンとプティ・マンサンが1ヘクタールずつで,白ワイン用のブドウのみを栽培している。設立からやや遅れて,このカステリ・ロマーニの畑とは別に,内陸に入ったオレーヴァノ・ロマーノ/Olevano Romanoに2ヘクタールの畑を所有。赤ワイン用の地場品種であるチェザネーゼを栽培し,少量の赤ワインも造っている。

 栽培と醸造

 レ・ローゼでは,ダットーマの進言もあって有機栽培に転換し,すでに3年が経過している。今後はバイオダイナミックへの移行も計画している。畝には下草を生やし,摘芯,除葉,グリーン・ハーヴェストなどはすべて手作業で行う。収穫も手摘みで実施。収穫段階で1株に3-4房のブドウのみが残るように調整し,収量は最大でも1ヘクタールあたり35ヘクトリットルを越えないように制限している。
 白ワインの醸造は,収穫後,直接圧搾して12度に冷却して12時間の前清澄。その後,セメントとステンレス・タンクでアルコール発酵を行う。発酵温度は14度で,発酵期間は16-20日間。マロラクティック発酵は施さず,発酵後,フランス産のオーク(新樽は用いない)に移して9ヶ月間熟成させ,無清澄で瓶詰め。

レ・ローゼのワイン

 i-3270 レ・ローゼ、トレ・アルミ IGT

 i-3271 ラ・ファイオーラ IGT

 i-3272 コッレ・ディ・マルミ IGT


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