産地 ： イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州（７）
格付け　：　フリウリ イソンツォ D.O.C
生産者 ： ヴィエ・ディ・ロマンス（ジャンフランコ・ガッロ）
品種 ： ソーヴィニォンブラン　１００％
土壌 ： 砂利や小石を含む赤みがかった肥沃な泥粘土質
栽培面積 ： ７．１０ha
生産量 ： ３５，７３０本
醗酵 ： オーク樽（225L、500L）／10日間醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
熟成 ： オーク樽熟成　8ヶ月（225L、500L、新樽比率10％）／瓶熟成　9ヶ月以上
アルコール度　：　１４．６６％
容量　：　７５０ml
味のタイプ ： 白ワイン。　やや辛口
インポーター希望小売価格　：　.￥５，８８０
ヴィエ・ディ・ロマンスのワインは清澄剤やフィルターを一切使用しておりません。澱や酒石が発生している場合もございますがワインの品質を損なうものではありません。
(2006)｢リアル・ワイン・ガイド No.22｣ 90-91p

グリーンを呈した金色で、。複雑な香り、果実味とミネラル感に富む。酸味と苦味が絶妙。ヴァニラやマンゴー、トマトに蜂蜜と複雑なアロマ。ふくよかな果実味を豊かなミネラルが引き締める。

　

◆2006年◆

1〜3月までは寒く、雨の多い冬を迎えた。4月以降は降水量が少なめで、気温が高く安定しており、ブドウにはほぼ理想通りの気候となった。収穫期の天候も理想的で、湿度が低く気温は安定し、降雨もなかった。例年に比べて生産量は20％程少なくなったが、自然な減産の為、バランスの良い品質が高いブドウが収穫された。白ワインは2004年と2005年の良いところを兼ね備えており、2004年の逞しさと2005年のミネラル豊かな特徴を併せ持ったような味わい。果実味とミネラル質のバランスがとれて、樽熟成をしているワインでも樽に偏った味わいはなく、ヴィンテージとしては秀逸。

ジャンフランコ氏の'06年への見解
ワインとしてかなり好ましい出来上がりだった。ブドウ品種の特徴が綺麗に表れていることと、自分の目指す完熟したブドウからワインを造ることが出来ていると思う。しかしながらある程度の熟成過程を経なくては、各ワインの個性を見極めることは難しい。１つ言えることはワインの出来は間違いなく良い。

「イタリア最高の白ワインのつくり手」として最も尊敬され信頼を集めるジャンフランコ・ガッロ氏。 人は彼を“北の巨人”と呼ぶ。「ブドウは本来ワインを作るためにこの世に存在するのではない、種を守る為に生まれてくるのだ。ブドウの実、皮、汁は大切な子孫を残すために種を守る。その自然のサイクルを変化させワインは作られる。だからこそ素晴らしいワインを作らなければ自然に対し失礼だ。」（『イタリアワイン最強ガイド』《川頭義之著》より）と自然へ敬意を払い、そのテロワールが最大限に表現される最高のワインを生産すべくこれまで何十年にも渡り畑とブドウの研究に没頭してきた。 彼の言うテロワールとは「人間・土地・気候・ブドウ品種」であり、その中で一番重要な要素が人間であると述べる。決して流行に流されるのではなく、ガッロ氏自らが、この大地で得た知識、経験を元につくり上げられる彼だけの味わい。これこそがまさに「ヴィエ・ディ・ロマンス」の魅力なのだ。