【植え替えもユニーク!】
一度組まれたクルーラは、ブドウ樹の成長に合わせ約25年に一度、新しく組み換えられます。ぐるぐる巻きに樹が成長しますので、あまりにも樹齢が古いとクルーラは巨大になり、ただですら少ない収量も極端に減ってしまいます。
そこで、大きく渦を巻いて伸びた枝を地面近くで切り落とし、若枝を継木し次のクルーラを造りだします。この時、根はそのまま残りますので、ブドウ樹と同じ遺伝子を持つ同じ株の根が更に地中深くに伸び広がっていきます。古いものでは250年以上も前の根が存在しています。
【ブドウの平均樹齢】
ブドウの平均樹齢は60年程です。これは新しく植樹されたブドウ樹が存在するからです。
新しく植樹する際は、苗木を買ってくるのではなく、同じ畑のブドウ樹の枝をそのまま地面に挿し込み、新しく枝を育てるます。-「圧条法」-
土壌に含まれる粘土が数%しかない、サントリーニ島の大地では、フィロキセラ禍が生きることは出来ず、結果そのまま自根栽培が可能となります。圧条法で植樹したブドウ樹は、最初の3年程の間は母体となる木から栄養を吸収しますが、成長するにつれて自ら根をはり栄養を取ることが出来ます。3?5年たつと十分に自根で成長ができるようになり、母樹から切り離され栽培が続けられます。サントリー島のアシルティコはこうして、そのオリジナリティーを長きにわたって守り育てられてきました。
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