なんと今回のワインは株密植度をヘクタール当たり2万本という、まさに極限まで挑戦したモノ。
通常、株密植度が高い方がブドウの株同士の競争が高まり、より優れた厳選されたブドウが取れるとされていますが、株密植度を上げすぎると機械での作業ができなくなるため、平均5,000株/ha、高いところでも10,000株/ha位が限界でした。
従って、今回のジャヌイクス氏の20,000株となると、全ての作業が手作業、しかも人が入るのも狭いくらい・・・。
しかし、できたワインは凄かった!
1998年にクロワ・ムートンの畑から使用する区画を決定し、整備を開始。場所は川に一番近い、川の風が通り抜ける区画を選び、衛生的に保てるようにしました。2000年に株密植度20,000株/haになるように、追加の植樹を行いました。
2004年にも収穫を行いましたが、できたキュヴェはクロワ・ムートンに混ぜてしまいました。そして、2005年ついに初めてボトリングを行いました。
このように、販売開始まで9年もかかったプロジェクトなのです。