産地 ：フランス、コート・デュ・ローヌ、チェレット村
生産者 ： パスカル・シャロン
畑　：　チェレット村の平地と丘陵地に位置する区画
土壌　：　新世時期の泥灰土壌とリス氷期形成の段々畑上に石と泥を含んだ粘土石灰質。
ブドウ品種 ：グルナッシュ80％、カリニャン20％
樹齢　：　６４年〜９９年（中でも、1913年、1920年、1945年、1950年に植えられた古樹）
収穫量 ：　３５hl／ha
醸　造　：　100%除梗、破砕、天然酵母え２０〜３０日間に及ぶ醗酵期間。手作業で櫂入れ。ノン・コラージュ、ノン・フィルター。熟成は容量の異なる木樽で15ヶ月。
アルコール度　：　１５％
容量　：　750ml
キュヴェ生産量：　４，２００本
　：　　ビオデナミ（バイオダイナミック）　

密度あるとても濃い色調。キルシュに黒オリーブ、タポナードのニュアンスがともなう香りの、完璧にバランスのとれた味わいです。
ウルサ・マイヨールとは、「グラン・ウルス」のラテン語。2010ヴィンテージが日本初登場です。
選び抜かれた古樹だけで造るパスカル・シャロンの最上銘柄です。2010年はこの地域最高のヴィンテージであったことで生まれたキュヴェです。

　　

　

ドローム県のサン・ロマン・ド・マルギャルドとチュレットの間に１２ヘクタールの畑を所有するパスカル・シャロンさんの名前は、国外はおろか国内でも全く知られていない。今まではわずかの友人と家族のためにワインを販売していただけで、店には売っていないし、もちろん看板もない。ドメーヌは電話も通っていないおばあちゃんの家の倉庫。まさに完全なるガレージワイン。
収穫したブドウの大半をヴィッサンの共同組合に販売していたのですが、1999ヴィンテージがあまりにも良く、知人の薦めもあり、この年から特に選別したブドウのみを使い、初めて外販用にとワインを造ったのです。しかもその醸造所はガレージを改造したお手製のモノと言います。ですから2001ヴィンテージなどは生産量は僅か２，４００本だけ。
ブドウ畑では、グリーン・ハーベストを行い、全ての作業工程は月の満ち欠けによって時期を決めるビオデナミの方法に則り行われ、もちろん無農薬です。パスカル・シャロンさんは、自分で本当に納得する味を作るまで努力を惜しみません。

　

こんなマニアックなすごいワインを日本に紹介してくれたのは、ローヌ在住の高瀬順さん。
彼女は常にローヌ南部の優良なブドウ栽培農家を探して徘徊して、農家との信頼の築いてきた女性。彼女の努力なしには、このようなワインに巡り会うこともなかったでしょう。