Wine List 【 F-7495 】
シャトー・レヴァンジルは、18世紀の中頃まで“ファズィロー”という名で知られていたが、その後すぐ、“シャトー・レヴァンジル”となり、ワインは有名になりました。 12世紀エルサレムの聖ジョンの慈善宗教団員達が最初の支部をリブールヌに設立。ポムロールの葡萄畑はこの支部の需要を供給するためのものであり、レヴァンジル(福音)、パストゥール(司祭)、クロワ(十字架)等のシャトーの名前の起源となっています。 1990年にロートシルト家(ラフィット・ロートシルトのほう)が過半数の株式を取得し、2000年にはアルベール・フレール(裕福なベルギー人で、シュヴァル・ブランにも出資している)とともに全株式を取得しました。
偉大なテロワール 北にはシャトー・ペトリュスの畑、小道一本隔てたところには、サンテミリオンのシュヴァル・ブランに接する輝かしい立地。そのため、両シャトーの相反する2つのスタイルを兼ね備えた独自の構成を示している。また、3種の土壌(粘土質、砂利質、シリカ質)が混じることから、、圧倒されるスミレのような香りと、深く豊満なボディのワインとなる。荘厳な豊かさと人の心を掴んで離さない個性を持ち、ペトリュス、ラフルール、シュヴァル・ブランの品質に比肩する。
ロバート・パーカー 1997年ベスト・ワイン選出
純粋な、トリュフやブラックベリーの香りのするノーズの背景にはオークも感じられる、古典的なスタイルのレヴァンジル。ほとんど傑出している、セクシーで、ブドウの完熟感があり、ミディアムボディのこのワインは、ゴージャスなレベルの果実味がある。
天候に関して言えば、この年は、4月中旬までと5月の1ヵ月間にわたり、暑さと乾燥した状態が交互にやってきたので、葡萄の成熟が特別に早い年でした。豪雨の時期が断続的に夏の間中続きました。最初のメルロ種の収穫は、9月9日に始まり1ヵ月以上続きました。その間、何度か収穫を中断して葡萄の成熟を待ちました。収穫時の好天も、葡萄の成熟を促しました。色調は濃いガーネット色で、果実香が豊か。このワインは絹のようななめらかさと調和に富んだ味わいをもっています。バランスに優れた、気品のあるヴィンテージです。
シャトー・レヴァンジルで造られるこの素晴らしいワインは、旧版の『ボルドーの偉大なワイン』(デュソー・プレス社)の中で、「比類ないフィネスとブーケを備えた豊潤で上品なワイン」と記されています。多くのファンにとって、この繊細で気品ある特性がまさにこのワインの特色です。 (Dm.バロン・ド・ロートシルト社=ラフィートの公式Hpより)