WineList 【 F-7364 】
澄みきった輝くローブ。レッドフルーツや革、カカオを連想させる複雑な香りでほのかにトースト香も感じられます。ふくよかでコクがあるワインですが、タンニンは滑らか。
歴史と人 ドメーヌ・ド・フェランのワイン造りの歴史は古く18世紀にさかのぼります。生産量はドメーヌ全体で約35000本と非常に少ないところに家族経営らしさを感じます。先代はアンリ・シャルル・ブラヴェ氏で、フランス国内のシャトーヌフ・デュ・パプのあらゆる文献で紹介されており、評価もかなり高いです。現在は息子のフィリップ・ブラヴェ氏が引退した父親からドメーヌを受け継ぎ、また自分で新たに購入した畑でもワイン造りをしています。シャトーヌフ・デュ・パプ以外に、コート・デュ・ローヌ、ヴィラージュも造っています。彼は、全くのアナログ人間で、ワープロもなければパソコンもない、手紙はもっぱらの手書き。ワイン造りをする前に、オランジュの大学で醸造を学んだあと、いろんな学校で学ぶが、学校のやり方が嫌いで自分の好きなやり方でワインを造るということを楽しんでいます。古いもの、伝統を尊重することが大好きなフィリップ・ブラヴェ氏。今彼の家で使っているワインオープナーは、100年以上前から使っているもので、気に入ったものはとことんまで、という姿勢も、彼のワイン造りに現れていると感じます。
ワインづくり〜いざ試飲 フィリップ氏のコンセプトは、自分の造りたいように造り、添加物、科学的なものは極力使わないこと。「収穫の3ヶ月前から農薬を散布するのを完全に止めてしまうから、ブドウもそのまま食べることができるのさ」と誇らしく話していました。また、「親父の造る濃厚なクラッシックなワインが好き。僕も絶対にボジョレーのような軽いワインは造りたくない。そういうことも含め、僕はかなりマニアックな人間なんだ。妥協はしない。気に入らないワインを売るくらいなら、全部捨ててしまったほうがマシ!」とも語っていました。香りがとんでしまうから、20度以上で発酵は絶対せず、そのかわりにパプで3〜4週間、コート・デュ・ローヌで2〜3週間の間マセラシオンを行います。
彼のパプで驚かされたことは、抜栓してすぐも飲めるけど、翌日、翌々日の味の変化がすばらしい事。バキュバンで保存した場合、またコルクで簡単に栓をした場合、どちらも試したがすばらしかった。濃厚で、非常にインパクトのある、また黒フルーツのむせ返るほどの香り。どの部門においてもその品質は疑うことを知りません。
その他ドメーヌ・フェランのワイン ●F-7550 Dm.フェラン、キュヴェ・アンティーク 赤 ご注文は【訪問販売法に基づく表記】をお読みの上、メール・FAXでお願いします。
●F-7550 Dm.フェラン、キュヴェ・アンティーク 赤