ベアトリス・スオー氏はティエリー・アルマンで基本的なワイン造りの修行をして、その後同じローヌの優れた生産者であるダール・エ・リボでも研修している。1993年から夫人の経営するドメーヌを引き継ぎワイン造りを始めた。彼はローヌの地で、マーセル・ラピエールやプリューレ・ロックのようなビオロジック実践する志の高い若き生産者である。それもそのはずで、醸造を手掛けるのは、プリューレ・ロックのフィリップ・パカレ氏本人である。
全てのワインにSO2は一切使用せず、シャプタリザシオン(補糖)もしない。ノンフィルター、ノンコラージュで造られる彼のワインは自然そのものの旨みを引き出している。
16世紀に建てられた醸造所は標高400mの高地にあり、彼らの自宅から山を2つ越えて行くまさに秘境の地とも言うべき地にある。畑もその周辺に多く点在し、黒い石(溶岩)が深く続く火山岩土壌に石灰質、シスト(ヘンマン岩)の土壌である。
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