Wine List 【 F-5031 】

単一畑、「レ・ポワイユ」からの
ソミュール・シャンピニー



ビオデナミ

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フコー  クロ・ルジャール
“レ・ポワイユ” 赤
ソミュール・シャンピニィ

Foucault Clos Rougeard
2000 "Les Poyeux"
Saumur Champigny A.C


産地 : フランス、ロワール河中流、ソミュール・シャンピニーAC
生産者 : G.A.E.C フコー(シャルリー・フコー&ナディ氏兄弟)
品種カベルネフラン
栽培面積 : 2.7ha
平均樹齢 : 40〜45年
植樹密度 : 6000本/ha
収穫量 : 35hl/ha
収穫方法 : 手摘み
醗酵槽 : セメント槽    
期 間 : 約35日
酵 母 : 天然酵母          
補 糖 : 無し
温 度 : 醸造所内の室温で自然のまま発酵
SO2 : 無し
樽  : ル・ブール熟成後の1年樽を使用
期 間 : 2年、期間中2回澱引き実施
フィルター : 無し
アルコール度 : 12.5%

栽培は有機農法の1つ上をいく「ビオディナミ」を取り入れている。ボルドーグランクリュ並みの収穫量。発酵、熟成中は亜硫酸なし。
「レ・ポワイユ」という1つの区画で取れたぶどうでつくるキュヴェで、とても繊細かつ丸みのあるタイプ。

フランス、ロワール地方、ロワール河中流域ソミュールのアペラシオンでカベルネ・フラン種から造られる青さを含んだ果実味豊かなワイン。ちょうどピーマンとラズベリーを合わせたようでフレッシュ。タンニンは繊細というのが一般的なソミュール・シャンピニーです。
しかし、多くの自然派ワインが今までの常識と違う点の一つといえば、ロワールのカベルネ フランが挙げられるでしょう。今まであたり前だと思っていた、未熟で青臭いワインとは程遠いものです。
単一畑「レ・ポワイユ」からつくられるこのワインは、濃厚かつなめらかな味わいで、複雑味も十分、フコ兄弟の真骨頂と言ってもよいでしょう。濃厚な「ル・クロ」よりもさらにポテンシャルを感じさせる、まさにロワールのグラン ヴァンです。

 

シャルリー・フコ氏とナディ氏兄弟は、1664年から340年以上にわたり弛まなく続く家族経営の蔵元「クロ・ルジャール」の8代目として1969年からワイン造りを行なっている。ロワール地方で「クロ・ルジャール」と言えば、誰もがNo.1の赤ワイン醸造家として名を挙げる超人気ワイナリーであり、専門家やワイン愛好者の訪問が絶えない。実をいうとボルドー地方の有名シャトーの醸造家も見学に来るほど、フコ兄弟が造る「カベルネ・フラン」の優れた品質は広く知れ渡っている。
 
「テロワール」を伝える「低い収穫量」
最高樹齢75年以上のカベルネ・フランが植わる畑から、繊細で複雑な風味を持つトップキュヴェ「ル・ブール」を造りあげる。その品質の高さは「ソミュール・シャンピニー」のイメージをはるかに超え、「ボルドーグランクリュ」を凌駕するほどである。
合計約10ヘクタールのぶどう園は、日照にとても優れた南向きの丘陵地に広がる。
畑の優れた立地条件を最大限に生かし、テロワールを発揮する造り手なのだ。
濃厚で旨みたっぷりのワインは、ぶどうの収穫量を30hl/haに抑えることで出来上がる。
これほど低い収穫量を実現している人は恐らく他にいないであろう。実際のところ、通常の栽培者ならその倍は採っているはず。これを実現するには「量よりも質」を目指す揺るがない信念がないと決してできないことなのだ。
尚、蔵の樽熟成庫は、昔、採石のために掘った洞窟を使ったもので、カーヴ内の気温は年中11〜12℃の上、樽が乾かない湿度が保たれ、素晴らしいコンディションのなかでワインはゆっくりと熟成される。

<栽 培>
素晴らしい品質のワインを造る為には、ぶどう栽培に恵まれた良い土壌と収穫量を抑えることが大事である。
「栽培に恵まれた良い土壌」とは一般的に、日照条件に適し、栄養分が乏しく痩せて乾燥した畑という事になるが、何よりも活性化された「生きた土壌かどうか」が肝心なのだ。そのためここでは「ビオディナミ」農法を取り入れて、化学物質を使わない自然に沿った栽培をしている。「エコセール」を取得ずみ。「丹念に作業をすると10ha面積が限界」なのだそうだ。
収穫の時には、手摘みした房を厳しく選果した後、プラステックケースに入れて潰さないように運搬するなど、「大事に育てたぶどうの風味」を残すように細心の注意を払って作業が進められる。

<醸 造> 「大地の恵みをワインに移す」造り手!
除梗・破砕の後、保温効果に優れたセメント槽を主に使って土着の野生酵母で醗酵。
マセラシオン期間は30〜45日と長期発酵。期間中は、試飲をしながらルモンタージュやピジャージュを実施し、分厚い果皮と種子から良質でバランスの取れた旨み成分を慎重に抽出する。ここまで長期のマセラシオンをしながら、カベルネ・フランの青っぽさが微塵もなくいい部分だけを引き出すのは並大抵のことではない。まさに「大地の恵みをワインに移す」のである。
尚、長期マセラシオンをするため、プレスワインは一切加えない。これも品質重視のためである。

 
雑誌の評価を見ると、「クラスマン」では、ロワール地方のアンジュ・ソミュール地区の赤ワインで「毎年No.1」という不動の座を獲得。
また「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス2004年11月号」では「クロ・ルジャール」の特集が組まれ、1985年以降秀逸年の垂直試飲のコメントが掲載されたほど。優に20年熟成するソミュールとして取り上げられるなど、「ロワール最高の赤ワイン」と評される。
その中で「レ・ポワイヨー2000」、「ル・ブール2000」は最高の5スター
★★★★★を獲得。

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