ビオディナミでは化学薬品や化学肥料を使いませんが「プレパラシオン」と呼ばれる調合物が畑に散布されます。自然の草花や鉱物を牛糞を合わせて牛の角(メス限定)に詰め土の中に半年ほど寝かせます。プレパラシオン使用のタイミングや農作業、剪定の日などは月が横道12星座のどこを通過するか、や地球の公転面など天地占星的な要素を取り入れた播種暦(通称ビオカレンダー)に基づいて行われます。
※500番…雌牛の糞を雌牛の角に入れ、6ヶ月間土中に埋め堆肥になったもの。水で希釈し畑に撒くと、根に作用し土中深くに伸びるのを促進します。
※501番…石英や珪石等を砕き、水で練り合わせ土中に埋めたもの。水で希釈し畑に撒くと、茎や葉を刺激し光合成をよく行うようになり、良質な種子や果実が実ります。
※ピエール・マッソン氏…コント・ラフォン、ディディエ・モンショヴェ、フレデリック・マニャンなどが所属するビオディナミ実践団体「ビオ・リュネール」の会長。
※Sous
Voile(ソー・ヴォワイ)…熟成中ウィヤージュ(目減りしたワインの継ぎ足し)をせずにワイン上部に酵母の膜(フロール)を張らせ独特の風味を出するジュラ独特の醸造方法(ヴァン・ジョーヌなどに用いられる手法だが、ヴァン・ジョーヌほど酸化はさせない)
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