■シャトー・バレジャの歴史■
シャトー・バレジャは1900年から4代続く家族経営のドメーヌ。3代目の当主モーリス・カップマルタンが1967年からドメーヌ元詰めを始めた。1993年に4代目の現当主がシャトーを継承した。ドゥニ・カップマルタンは南西地方で栽培学と醸造学の免状を取得、ガイヤックのドメーヌなどで修行後、家業に参画した。
■畑と葡萄栽培について■
栽培面積は27ヘクタールで、葡萄の平均樹齢は80年。タナ12.60ha、カベルネ・ソーヴィニョン2.52ha、カベルネ・フラン5.88ha、プティ・マンサン4.40ha、グロ・マンサン1.60haを栽培している。栽培方法はリュット・レゾネで環境に配慮した葡萄栽培を行っている。畝の間には草を生やし、除草剤などは一切使用していない。芽かき、摘芯、グリーン・ハーヴェスト、除葉などによって収量を厳格に制限し、質の高い葡萄を得る努力をしている。畑作業は全て手作業で行う。
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フランスで最も販売部数の多いベストセラーワインガイド「デュセール・ジェルベ」で,1998版年以来実に13年に亘りマディランのプルミエ・グラン・ヴァン・クラッセ(第一級格付け)に格付けされている驚きのドメーヌが存在する。シャトー・バレジャだ。しかも,2000年版からは現在に至るまで一貫して<一級の中の筆頭>に君臨。つまりメドックの5大シャトーに例えればシャトー・ラフィット・ロートシルトに当る驚くべきシャトーなのだ。
ガイドの評価のみならず,その畑はさらに素晴らしい。なぜならシャトーが所有する畑はマディラン第一級のテロワールと見なされているモーミュソン村に位置し,アラン・ブリュモンの畑に隣接しているからだ。
また,ゴー・ミョー・ワインガイドが「ドメーヌの強みは尋常ではない古樹の資産を持っていることである。」と絶賛するように,畑の平均樹齢は80年。中には200年に達する接ぎ木をしていないプレ・フィロキセラの葡樹まで存在するというから衝撃的である。
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■各種ワインガイドの評価■
『ゴー・ミョー・ワイン・ガイド/2009年版』掲載のコメント
ドメーヌの強みは平均樹齢80年の尋常ではない古樹の資産を持っていることである。
『デュセール・ジェルベ・ワインガイド/2009年版』掲載のコメント
プルミエ・グラン・ヴァン・クラッセ(第一級格付け)の筆頭。マディランのあるべき姿を体現する手本であるこのドメーヌを私は初めてガイドを出版した時からずっと評価している。非常に力強いと同時に香辛料の風味があり、ヴィンテージによってしなやかさや芳醇さが感じられる。その名前に相応しいテロワールに由来した場合、あまりに凝り過ぎた醸造の必要のない長命なワインだ。
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