WineList 【 F-2463 】

ボジョレの孤高の生産者
フィリップ・ジャンボンのワイン
アルコール度が語るブドウの潜在パワー


フィリップ・ジャンボン氏

スイスの名門レストラン「ジラルデ」にてソムリエを務めていたフィリップ・ジャンボン氏は、マルゴーやラフィットといったグランヴァンを頻繁に口にし、それらこそが最高のワインであると考えていました。しかし、ある時口にしたグラムノンのワインをきっかけに、「自然派ワイン」の素晴らしさに心打たれたといいます。その後、リヨンの小さなビストロに移り、ダール・エ・リボをはじめとする様々な自然派ワインと深く接するようになるなかで、彼自身も「このようなワインを造ってみたい」という想いが強くなっていったのです。
そして、ついに1997年にボジョレー地区にて南向き斜面の樹齢の高い畑を手に入れ、自身のワインを造り始めたのです。当初、手に入れた畑は僅か1haで、畑仕事や醸造に必要な器具を満足に用意することもできず、醸造やセラーですら自宅の物置を改造してなんとかワインを造っていたという状況でした。
そんな彼も徐々に畑を買い足し、引越しを経て、満足いくワインを造るための環境を整えてきました。現在、彼のセラーにはリリースを待つ(実験的に造られているキュヴェを含む)様々なワインが眠っています。「どんなワインに育つかは、ワインだけが知っている。ある日ある時までに決まった味わいのワインを造ることはできないよ。」そう言い放つまでに、十分な畑での仕事と丁寧な醸造を行っているのは言うまでもありません。


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フィリップ・ジャンボン、ジャンボン・ブラン
グラン・ブリュイエール
ヴァン・ド・ターブル・スランシャス 

Philippe Jambon. Le Jambon Blanc
Les Grandes Bruyeres (
2003) & (2005)
Vin de Table Francais

産地 : フランス、テーブルワイン(ブルゴーニュ)
生産者 : フィリップ・ジャンボン
品  種 : シャルドネ100%
醸造 : 健全なブドウを活かし、天然酵母の力で自然に発酵が進むのを待ち、人為的・技術的な介入は避けます。糖度が高く、発酵が異常に長期間にわたる場合でも、急いで瓶詰めを行ったりはせず、ワインが安定し成長するまでじっと待ち続けます。「あるワインがいつ完成するかはわからない。」まさに生きているワインをジャンボン氏は手がけているのでしょう。
アルコール度 : 
( 2003 ) ⇒ 15.2%、 ( 2005 ) ⇒ 15.0%
タイプ : 白ワイン。 辛口
ビオデナミ
ヴィンテージ :
 ヴァン・ドターブルですので、ラヴェルにはヴィンテージの表示はありませんが、それぞれの生産年のワインです。

フィリップ・ジャンボンのワインに共通して言えますが、国内であっても輸送などの直後は「野生的な風味」や「酵母のニュアンス」を強く感じる場合があります。ワインを十分休ませた上でお飲みください。また抜栓直後の風味が固く閉じこもっている際は、そのまま栓をして冷蔵庫などで1〜2日休ませてみることをお試しください。

 

<インポーターからのワイン解説>
アペラシオン上はマコンとなる地域に位置する畑から造られるシャルドネ100%のワイン。収量を抑え、凝縮したブドウから造られる為、アルコール度が高くなり、「マコンらしくない」という理由からヴァン・ド・ターブルとなることが多いワイン。圧倒的な旨みの中にもエレガントさを備えたミネラル感があり、シャルドネらしい酸のバランスも感じられます。しかし、全く他に似たものが無いほどの個性的なワインで、強靭で芯のあるシャルドネの行き着いた形のひとつを楽しむ事ができます。

 

 ◆F-2461-3 P・ジャンボン、イリュージョンを含む白ワイン3本set ⇒ 価格

2005.イリュージョン B.B  1本

 

2003. グラン・ブリュイエール 1本

2005. グラン・ブリュイエール 1本

* 「グラン・ブリュイエール」もヴァン・ド・ターブルゆえ、ラヴェルにヴィンテージの記載はありませんので、アルコール度により判別してください。
 2003 ⇒ 15.2°、 2005 ⇒ 15.0°


WineList 【 F-5021 】


「ヴァン・ド・ターブルの帝王」
P・ジャンボンにしては珍しく AOC 取得のワイン

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フィリップ・ジャンボン
ラ・グラン・ブリュイエール
マコン・フュッセ

Philippe Jambon
Le Grande Bruyere 2001
Macon Fuisse A.C

産地 : フランス、ブルゴーニュ、マコン・フュッセAC
生産者 : フィリップ・ジャンボン
品  種 : シャルドネ
平均樹齢 : 
アルコール度 : 13.1度
容量 : 750ml
タイプ : 白ワイン。 やや辛口
2000年ヴィンテージは発酵が遅れ、ヴァン・ド・ターブルにとどまったワインだが、この2001は転向に恵まれなかった年で、収穫量を大きく減らすことになった。
<インポーターワインコメント>
2000.ジャンボン・ブランと2001.マコン・フュッセの2種類の白を飲んで改めて思ったことは、彼のワイン造りは「ありのまま」なのだということでした。
自然派の造るワインはかなり特徴的なものが多いことは皆さんも既にご周知のことと思いますが、その中で大きく2つの方向に分けることができるようです。つまり、パカレやゴビィを代表する透明感の高いものと、反対にダール・エ・リボのように少し田舎くさいもの。誤解のないように付け加えますが、どちらも悪いものでは決してありません。ただしジャンボンの白は、他ではあまり類のないほど偏って田舎くさく、生産者の意図を醸造にほとんど反映させない造りの結果なのではないか、と思えるのです。
 
このような特徴は、フランスよりイタリアの自然派により多く見受けられるようです。畑仕事を完遂させて、後はブドウの力に全てを委ねているかのような造りです。
今でも鮮明に記憶しているのは、彼の2001年のボジョレーを名乗ることを許されなかったワイン。赤ワインなのですが、色調は誰が見てもロゼに近いものでした。この年、かなり多くの生産者が着色しているはずです。しかし、彼は2001年を潔く受け入れたのではなかったか、と思います。
彼が何故このような造りにこだわるのか、今まで聞いたことはありませんが、間違いなく彼の信ずる理由があるはずなのです。個人的には、彼の行動は王道を行くものだと思っております。この道の果てに、イタリア(世界?)最高の造り手エドアルド・ヴァレンティーニの領域が在る、と思うからです。

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