産地 ： フランス、コート・デュ・ローヌ地方西部
格付け　：　Vdp アルデッシュ
生産者 ： Dm.ヴァンサン・パリ
品種　：　メルロ １００％　
アルコール度 ： １３．５％
容量　：　７５０ml
タイプ　：　赤ワイン。ミディアムボディ。

2007年夏、たった１０ケースだけ日本初上陸したキュベ。
きれいな酸、キメの細かいタンニンがあり、濃縮されたメルローの味わいが印象的。バランスが取れており、ヴァンサン・パリの造りのよさでしょう。
ノン・フィルター瓶詰めですので澱が出ていますが、このたっぷりの澱も美味しさの秘密です。

■Cornas Cuvee Granit 30
■Cornas Cuvee Granit 60
と、古木から造られるACコルナスの２つのキュヴェがヴァンサンの代表的なワインだが、この２つのビッグ・キュヴェに比べ濃縮感ではやや見劣りするものの、たっぷりの果実味を含んだ「Vdpアルデッシュ」は、コストパフォーマンスの点では飛び抜けています。並みのVdpでは味わえない柔らかいメルロのアロマが傑出した逸品です。

　

	祖父から受け継いだ１ヘクタールのコルナスからはじめ、近年さらに１ヘクタールのサン・ジョセフ、２ヘクタールのコルナスの畑を手に入れ、１９９７年にヴァンサン・パリは４年のブドウ栽培および醸造学を学び終えて、自らドメーヌを設立しました。彼のおじはなんとコルナスの重鎮と言われるロベール・ミッシェル氏。ヴァンサン・パリは醸造学校に通う傍ら、ロベール・ミッシェルのところで醸造を学び９７〜００年まで彼の元で自分自身のワインを生産しています。２００１年よりドメーヌ元詰めワインの生産を始めました。２００１年以降『自分の考えたように醸造が出来、より求めている味わいのワインが造れるようになった』と話し、それまでの彼のワインとは異なりより透明感と繊細さが増し、更なる飛躍を遂げています。
質の高いブドウを収穫するため、厳しい剪定作業、手作業での葉摘みは徹底して行います。毎年６月頃から、ブドウの枝が伸びたところから直接出た葉以外の側生芽（仏語：entre-coeur）からの葉はすべて摘み取ります。こうすることで、主流の葉のみが残り、十分な栄養分を吸収するため、巨大な葉に成長することが、このワイナリーの特徴になります。大きくて古い葉のほうが光合成の機能が高くブドウに十分な栄養を送り出すことができます。また、葉を間引くことで青いブドウのうちから直接太陽に当てることになり、次第に太陽の強さに慣れてきます。その太陽に負けない果皮を作ろうとするため、タンニンのしっかりとした、濃いブドウができるのだといいます。

ロベール・ミッシェル氏は４００年の歴史を持つドメーヌの９代目で、ローヌのアンリ・ジャイエとも呼ばれるコルナスの重鎮。出来るだけ自然農法にこだわり、伝統的な造りをする正統派。彼のワイン造りを学ぶものは多く、ティエリー・アルマンやティエリー・ピュズラなども彼の元を訪れています。