Provence

プロバンスのワイン

ぶどう畑の総面積 : 25,000ヘクタール

総生産量 : 1,100,000ヘクトリットル

色別分類 : 赤25%、ロゼ70%、白5%

AOCの数 : 8、 VDQSの数 : 1


プロバンスのブドウ畑はフランスで最も古いといわれております。ロゼワインが有名だが、個性的な赤ワイン・白ワインも数多い。プロバンスの気候の特徴は何と言っても日照時間の多さです。地中海性気候ののおかげで、年間なんと3,000時間!夏は酷暑で、時には40℃にもなるといいます。それともう一つの名物はミストラル。この強風が地中海の湿気を運びブドウ畑を日照りから防ぐと言われます。
こうした気候の中で造られるワインは、タイム、ローリエ、ラベンダーの香りがすると紹介されています。

 

プロバンスのブドウ品種

8つのAOCとVDQS

コート・ド・プロバンス
Cotes de Provence
18000ヘクタール

赤・白・ロゼを産するアペラシオンで、プロバンスのブドウ畑の80%を占める。このアペラシオンは飛び地も多くテロワールは変化に富んでいる。13種類のブドウが栽培されているが、ドライで魅惑的なロゼが有名です。バカンスのロゼとして屋外でのバーベキューなどに最適。

コトー・デクス・アン・プロバンス
Coteaux d'Aix-en-Provence

レ・ボー・ド・プロバンス
Les Beaux-de-Provence

合計 3000ヘクタール

この2つのアペラシオンはプロバンスの南、乾燥した岩の多い丘に広がる。コトー・デクスの赤はムールヴェドル主体のものとシラー主体の2タイプ。ロゼはしっかりしている。白は少なく若飲みタイプ。
レ・ボー・ド・プロバンスは新しくAOCに表記が認められたアペラシオンで、樽熟成、最低12ヶ月の赤は力強い。セニエ方式で造るロゼは爽やか。

パレット
Palette
20ヘクタール

少し内陸の丘に囲まれたような小さなアペラシオン。クレレット種を使った白ワインは熟成タイプ。赤は肉付よく、色も濃い。レゼはまろやか。

カシス
Cassis
200ヘクタール

バンドールの西、カシスの港町を取り囲むように断崖の下に広がるAOC。ローズマリーやヒースの香りがするという白が有名。赤・ロゼも少量ある。

コトー・ヴァロワ
Coteaux Varois
1500ヘクタール

バンドールの北、内陸に広がるAOC。gッルナッシュ、シラー、ムールヴェドルを使った赤はパワフル。白・ロゼはフレッシュ。

ベレ
Bellet
50ヘクタール

プロバンス地域の東のはずれニースの丘に広がる小さなAOC。段々畑状で日照に恵まれている。ブドウ品種は珍しいフォル・ノワール、ブラケ、ロール、マヨルカンを使っている。赤・白・ロゼともに繊細で、華やかな香り。

バンドール
Bandol
600ヘクタール

プロバンスの赤を代表する地域。地中海に向かい斜面に段々畑状にブドウ畑がひろがり、石灰質の土壌に小石が混じり、乾燥した気候。ムールヴェドル主体の栽培で、50%が赤ワイン。樽で18ヶ月熟成させる。ロゼ、白ワインも最低8ヶ月樽熟成させる。

VDQS

コトー・ド・ピエールヴェール
Coteaux de Pierrvert

赤・白・ロゼがある。

いづれも若いうちに飲むタイプで、楽しく気取りのないワイン。