Alsace

アルザスのワイン

ブドウ畑の総面積 : 14,000ヘクタール

総生産量 : 1,100,000ヘクトリットル

色別分類 : 赤8%、 白82%、 ロゼ10% AOC

AOCの数 : 3
さらにグランクリュにランクされた50の小地区


シャンパーニュのラベルでは商標ブランド、ボルドーのラベルではシャトーの名称が重視されるが、アルザスではブドウ品種です。したがって、原産地名称は常に品種名と一体です。ライン河をはさんでドイツと国境に位置することなどからドイツのようなフルート型の瓶に入れられ、ブドウ品種も同じものが多い。

アルザスの7つの品種

シルヴァネールSylvaner、リースリングRiesling、トケイ・ピノ・グリTkay Pinot Gris、ピノ・ブランPinot Blanc、ミュスカ・ダルザスMuscat d'Alsace、ピノ・ノワールPinot Noir、ゲヴェルツトラミネールGewurztraminer

3つのAOC

AOCアルザス
12000ヘクタール

AOCアルザスのワインは、原料のブドウが1種類だけであれば、その品種名をラベルに表示できる。その表示がなければ、数種類のブドウを混合してできたえワインを意味し、エデルツヴィッカーEdelzwickerと呼ばれる。

AOCアルザス・グラン・クリュ
500ヘクタール

このアペラシオンの重要な点は、テロワールの独自性にあり、土壌、傾斜地、日当たりによって区分けされている。
ブドウの品種はリースリング、ゲベルツトラミネール、ミュスカ、トケイ・ピノ・グリの4種類に限られています。収穫量や糖分の割合に関して独自の生産条件が決められております。ラベルには、必ずグラン・クリュに認定されている50の小地区の1つを記載することになっている。

AOCクレマン・ダルザス
1300ヘクタール

発泡性のワインで、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式で造られます。ピノ・ブランやリースリングから造る白いスパークリングがほとんどですが、ピノ・ノワールのみで造るクレマン・ロゼもある。

その他、二つのラベルの表記

ヴァンタンジュ・タルディブ(ブドウの遅摘みVendanges Tardives)

セレクション・ド・グラン・ノーブル(Selection de Grains Nobles)

晩秋、気温が高く好天に恵まれ、ブドウの実が完熟し、さらに貴腐が進行し素晴らしく凝縮され・高い糖分のジュースを収穫できることがあります。その収穫のブドウの特別な表記が2つあります。

この二つの表示はグラン・クリュの品種(4品種)のワインにかぎられます。
ヴァンタンジュ・タルディブはドイツのシュペートレーゼのようなもので、公式の収穫日よりさらに数週間摘み取りを遅らせ、凝縮されたブドウから造られたワインに表記されます。
セテクション・ド・グラン・ノーブルもドイツのベーレンアウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼのように貴腐菌のついたブドウから造られるワインで、強烈なアロマ、まろやかな甘口、味の余韻の長さにすぐれたワインです。

いづれも生産条件、収穫時の天然糖分などのきびしい規定をクリアしなければ表記を認められません。