ディンストゥルグートの歴史は中世にまで遡ります。ザルツブルグとテゲルンゼーからの移住者により、802年と1002年にオーバーロイベンとウィンターロイベンに設立されました。ぶどう園は19世紀まで教会が所有し、1930年からディンストゥルグート家の所有となりました。ディンストゥルグート家はワイン生産者として名を知られており、皇帝フランツ・ヨーゼフから“カイザーワイン”の名を許されたほどの名門だったのですが、1930年にヘドヴォッグ・ディンストゥルグート没後、後継者がいなくなり、42人の協同組合として再出発しました。この共同組合は創業者の功績を讃えて、同じ名を残し、現在は、200haの畑を所有し傘下に400以上の農家を擁する、ニーダーエスターライヒ州を代表するワイン生産者にまで成長しました。
ぶどう園はクレムスとデュルシュタインの中間にあり、バッハウでも一番美しいところに位置しています。この地域の特別な気候と風化原生岩石の土壌はミネラル豊かなワインを生み出し、グリュナーフェルトリナーやリースリングの適地となっています。
1002年にウィンターロイベンに初めて岩を掘って造られた岩窟セラーは、クレムスとロイベンのワインをテーステングして好みのワインを購入できる「1000年セラー」として人気があります。
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