南オーストラリア州
(South Australia)---州都:アデレード
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バルネイブス・オブ・クナワラ Bowen Estate ボーエン・エステート Bland's Laira ブランズ・レイーラ Cape Jafa Wines ケイプ・ジェィファ・ワインズ Highbank Vineyards ハイバンク・ヴァインヤーズ Hollick Wines ホーリック・ワイインズ James Haselgrove Wines ジェイムズ・ヘーゼルグローブ・ワインズ Kantnook Estateカンノック・エステイト Koppamurra Wines コッパミューラ・ワインズ Ladbroke Grove Wines ラドブローク・グローブ・ワインズ Leconfield レーコンフィルド Lindemans リンデマンズ Majella マジェッラ Mildala ミルダラ Padthaway Estateパザウェイ・エステイト Parker Coonawarra Estate パーカー・クナワラ・エステイト Punters Cornerパンターズ・コーナー Redman レッドマン Rouge Homme ルージュ・ホーム Rymill Wines ライミル・ワインズ St.Mary's Vineyard セント・マリー・ヴァインヤード Skidman スキッドマン Wetherrall Wines ウェザーレール・ワインズ Wynn's Coonawarra Estate ウィンズ・クナワラ・エステイト Zema Estate ゼマ・エステイト などがあります。 |
クナワラ地区に葡萄が植えられたのは1890年です。クナワラ地区のワイン造り発展の歴史は、次の3期に分けることができます。
第1期 : ペノラ(Penola)という土地に果実園を設立したときで、開拓の指揮を取ったスコットランド人ジョン・リドック氏が葡萄栽培を始めたころです。この時期のワイン造りは、第1次世界大戦まで繁栄しました。
第2期 : 経済不況および、第1と第2次世界大戦の勃発で暗黒時代を迎えた時代でした。この間、オリジナルの醸造所は蒸留所として提供され、レッドマン家(Redman)だけが伝統のテーブルワイン造りを継続することができました。サミュエル・ウィン氏(Samuel Wynn)は、レッドマン家の造るワインが良質であることに気づき、1951年に同家のオリジナル・セラーを買収して、この地区のワイン造りを復興させました。
第3期 : 1970年後半から今日までの最も繁栄している、いわば黄金期と言えます。すばらしい特質をもつテラ・ロッサの土壌の不思議さを知った投資家が登場し、自分のワインリストにクナワラ産のワインを載せたいと願いワイナリーを求め始めたのです。そのため今日、テラ・ロッサの土壌は、オーストラリアで最も高価な葡萄栽培用地となっています。この地区は、海岸から60kmの内陸に位置する産地にもかかわらず、海洋気候の影響を強く受け、乾燥して適度に涼しい夏の気候のため、各品種の葡萄を完熟させることができます。クナワラはボルドーによく似ているといわれます。しかし、それは果実の成熟期間中の気温が雲の影響により調整されることによるものとされています。この特殊な土壌と気候は他のワイン産地にない特徴となっています。