TOPIX No 010
2009/09/30

2009年
Beaujolais Nouveau
公式ポスター
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BEAUJOLAIS NOUVEAU ’09 Communique de presse vol.05

★2009年ボージョレー ヴィンテージ情報★ 2009/09/17
ぶどう畑でのぶどうの実のテイスティングが私たちを裏切ることはない。すばらしい糖分を含み、小粒で果皮は厚く、酸味とのバランスが非常に良く取れている…この事実は2009年が稀にみるすばらしい年になることの前兆とも言える。ぶどうの収量に関しては、控えめで、約800,000hlと予想されている。この数字は2008年に比較すればやや多めだが、1,000,000hlというここ数年の平均に比べれば少ない収量である。

ボージョレー地区では、ぶどうに鋏を入れた瞬間からすでに2009年の傾向があらわになった。ボージョレーの12のアペラシオンの具体的な香りや味わいにおけるクオリティの高さを確信するまでにはあと数週間必要だが、すでに現時点でポテンシャルの高さを感じることができる。

まずは、視覚からそれが感じ取れる。圧搾機からもれるわずかな果汁を取っただけでも、非常に美しく、気品に満ちた色であることがわかる。ボージョレーワイン委員会テクニカル・ディレクター兼ぶどう畑及びワイン研究所のジャン・リュック・ベルジェールによると、ワインのローブが高尚な色になるためのすべての条件が今年は揃っているとのこと ―― 完璧な衛生状態、厚めの果皮を伴う小さな果粒、控えめな収量、早く始まった収穫、昼と夜の理想的な気温差など ―――。「2005年を除けばこれだけ美しい色を見たのは1976年以来だ!」と彼は言う。「2009年のボージョレー・ヌーヴォーはブルーベリーのような、あるいはそれ以上の非常に濃いトーンのワインになるでしょう」。

発酵がすでに始まったカーヴでは、小さな赤いフルーツ主体の美しい複雑さを持ったアロマを感じることができる。フランボワーズやカシスなどの香りを想起させるボージョレーの伝統的なガメイが、今年は豊かでガストロノミックで多彩なアロマのパレットを造り出すと思われる。

今年のクオリティの高さは口の中でも証明されるだろう。質の高いタンニンが存在感を持ち(2005年と同等と言える)、すばらしいストラクチャーで余韻が長く、バランスのよく取れたワインになることが予想される。肉づきの良い豊かなワインだが、同時にフルーティさやフレッシュさも失わないすばらしい味わいが期待できる。色、フルーティさ、力強さ、これらすべてにおいて完璧なまでのバランスの良さを有する、記念すべきミレジムの誕生となることだろう。

生産者「ペレオン」のジャン・リュック・ロンジェールは2009年のミレジムの傾向を次のように要約した。「2009年はガストロノミックで力強いワインになることが予想される。ぶどうが語りかけるのをじっと見守るだけでいいだろう。」

8月27日に始まった収穫は9月末まで続く予定。気候条件が良好であることが幸いしてぶどう畑は依然申し分ない衛生状態を保ち続けており、安定して成熟度が増している。生産者たちは収穫が始まる前から穏やかに収穫の日を待つことができた。遅摘みのエリアでは9月25日あたりに収穫が終了する予定である。

 


【ボージョレーワイン委員会】
★2009年ボージョレー ヴィンテージ情報★2009/08/17

ぶどう畑の衛生状態は申し分なく、糖と酸のバランスに優れたぶどうのを成熟のピークで収穫2009年は‘エクセプショナル’な年に!
ボージョレーワイン委員会は、8月17日付けで2009年のヴィンテージについて下記のように発表した。

今年は気候的に理想的であった。
1月から4月は寒く(平均よりも1.4度低い)、
5月から7月は暑く(平均よりも2.1度高い)、
特に5月は1959年以来、最も高い気温を記録した。
5月から7月にかけては日照時間が91時間を超え、3月から7月の平均気温は1968年以来、最も高かった(2003年を除く)。
7月も暑く(1997年以来の月平均より0.5度高い)、特に最初の20日間は気温が上がり、それに加え降水量が例年の半分以下で44mmを下回り、非常に乾燥していた。
この暑くて日照に恵まれた気候と、8月初めに10日以上続いた記録的な猛暑の影響でぶどう畑の衛生状態は申し分なく、ボージョレーのワイン生産者たちはおだやかに収穫の日を心待ちにしている。
発芽時期は平均的であったが(4月8日)、5月の暑さにより開花が早く(5月27日)、開花が全体に広まる期間も平均では10日間のところ、8日間と短かった。
6月は降水量が多く、ここまでの成育のスピードがやや落ちるかと心配されたが、2008年よりも10日早い7月1日頃に結実が完了した。
果粒のヴェレゾン(色づき)は区画によるが、7月19日から26日頃と早く、今年のぶどうの成長の早さを物語るものであり、さらにヴェレゾン(色づき)は近年になく早く進行して2〜3週間で終えた。
8月半ばの時点でぶどうの糖分は異例なまでに日々上昇している(平均1日あたり0.34度の上昇)。
この高い糖度に対してpHは非常に低く、糖分と酸のバランスに優れていると言える。色づきも良く、最良の成熟度に達したぶどうを収穫することができるだろう。
ボージョレーでの収穫は8月27日より始まり、9月12日まで続く予定である。収量は控えめで一株あたり平均11.8房の収穫が予想されおり、これはすばらしい品質の兆しとも言える。
2009年は選果の必要すらない、すばらしいヴィンテージとなり、並外れた年と言われた2005年をも超えるであろう。
※9月2日時点の現地からの情報によると、ぶどうの成熟度は良好で、収穫は非常に順調とのこと。

今年のボジョレ・ヌーボーをご期待ください。

 

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