たわごと

B・B・V・V・P・C・G


シャブリの話を少し。

グラン・クリュGrand Cru(特級畑)名ご存じですか
これB・B・V・V・P・C・G
(ビー・ビー・ブイ・ブイ・ピー・シー・ジー)って覚えました。

私のワインの先生でもある、藤見利孝先生がアカデミー・デュ・ヴァン日本校の校長をしていた当時に暗記方法として教えてくれたものです。

  • : Blanchot ブランショ
  • : Bougros ブークロ
  • : Valmur バルミュール
  • : Vaudesir ヴォーデジール
  • : Les Preuses レ・プリューズ
  • : Les Clos レ・クロ
  • : grenouilles グルヌイユ

の頭文字を羅列してあるだけで、畑の並ぶ順番とは違います。特級畑はこの7つですが、その他にあと2つ特級を名乗るシャブリがあります。Clos de Hospisクロ・ド・オスピスとMoutonneムートンヌです。クロ・ド・オスピスは慈善病院に寄進され、競売に付されるシャブリで、ムートンヌはビショー社所有の畑、ヴォーデジールとレ・プリューズで生産されるワインが無監査で特級として名乗ことができます。

シャブリは多分、世界で一番万人に名の売れてるワインでしょう。

ワイン初心者の方、特に男性。この特級名は覚えておいたほうが、いいですよ。彼女に少しは自慢できる。それから、シャブリはシャルドネという葡萄品種から造り、全部白ワインです。シャブリの赤などと言ったら、ロシアのスパイにされてしまいます(古いネタ)。
ワインの本を読むと、シャブリは「火打ち石の味」と書いているのがありますよね。わかりますか?この表現。そこで私は試してみました。

河原で拾ったアメ玉ほどの石を口に入れ、なめまわしていると少しずつ唾液がで始め、何やら味があるんです。そんな気がするんです。スポーツドリンクが登場しはじめのとき、味はあるが、甘くもなく、なんとなく頼りない感じをもったものですが、この石の味は、それに似たミネラルっぽいところがありました。シャブリは派手さの少ない固い味なのでしょう。そこで、私はシャブリを「端麗ミネラル味」と言っています。

このシャブリの味については、伊藤真人さんは著書「ワインを聴く」の中でに味わいのイメージをイラストにして表現しています。これは、なるほどと感心させられます。また、シャブリを石にするとブルゴーニュの至宝モンラッシェは鋼に例えられますが、どうでしょう?

「白の王様」、私はまだ飲んだことありません。


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