エリアン・ダ・ロス
Elian Da Ros


ボルドーから南東に70km程離れたコキュモンと呼ばれる名もない村で、驚くべきワインを造っている人がおります。アルザスで高品質なワインを造る事で定評のあるドメーヌ・ジント・フムブレヒトで5年間ワイン造りの修行をし、生家へ戻ってきたダロス氏です。この地域では、従来殆どのぶどう栽培家が収穫したぶどうや造ったワインを協同組合に売り渡しており、自らの手で瓶詰めする生産者は殆ど皆無でした。そんな中にあってダロス氏は、収穫率を15〜30hl/haと極端に落とし、丹念に育てたぶどうから、濃厚でありながら絹のようにタンニンのとてもしなやかな、上質のワインを造り出しております。

ボルドー品種を中心に、この土地古来のアブリウやローヌのシラーをブレンドした彼のワインは、1998年が彼の手がけた最初のヴィンテージとは思えぬ程、完成されたバランスと気品に満ちております。アルザスから戻ったダロス氏によれば、ワイン造りにおいて白ぶどう・黒ぶどうの差は大きなものではなく、収穫時のぶどうの状態が最も重要だと言います。

樽熟成においても様々な方法を用いており、区画別・品種別に醸造されたワインの酒質により、フードル、ピエス、バリックを使い分けています。さらに、樽メーカーも各社使用しており、バリックではシャトー・シュヴァル・ブランも10樽しか購入できない程仕入れが困難な、“ピエール・ダランジュ”が良い結果をもたらしております。

 

 取扱いワイン

F-8800 エリアン・ダ・ロス、ヴィニョーブル・デュ・コキュモン 1999
F-8801 エリアン・ダ・ロス、シャンテ・クク 1999
F-8802 エリアン・ダ・ロス、クロ・バケ 1999
F-8803 エリアン・ダ・ロス、シャンテ・クク 1999 ロゼ